中古車は新車に比べて相当安く、半額以下でもお目当てのクルマに乗れたりします。
ただ、年式や走行距離を始めとしてどんな状態の中古車を選ぶべきかよく分からない人も多いと思います。
そこで、今回は中古車の基本的な条件選びのコツをお伝えします。
自分で知識を身に付けて調べるのも楽しいですが、クルマ選びのプロに相談するのも良い方法です。
大手中古車販売のガリバーと提携する「ズバブーン」なら、無料でプロ専任担当者が1対1で付いてくれて、クルマ探しから購入まで親身に相談に乗ってくれます。

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年式とモデルチェンジ時期を確認
最初に年式ですが、当然古くなれば価格も安くなりますが状態も落ちていきます。古くなると部品の劣化が進んで維持費も高くなるのでバランスが大切です。
輸入車は1年間で20〜50万の価格下落
値落ちの幅は元の車両によって違いがありますが、大体年間で5,000km〜10,000km走行したとして1年あたり20万〜50万くらいずつ下がっていくことが多いです。

高価なクルマの方が値落ちの金額も大きいよね。
車両価格の10%くらいが目安かなぁ。
需要のあるモデルはあまり値落ちせず、不人気なモデルは値落ちが激しいため、欲しいクルマの人気度合いも何となく分かります。
クーペ等のスポーツカーや3.0L・4.0Lのエンジンを積んだハイパフォーマンスモデルも一般的には不人気で値下がりが大きい傾向にあります。
ただ、あまりにレアなモデルになると逆に10年近く経っても5年落ちとほとんど同じ価格といった場合もあります。
- アウディ RS3
- BMW M3、M4
- ポルシェ 911
etc…

あれ、BMWのM5とかはダメなの?
M5とかM6はかなり値下がりするよ。
モデルチェンジ後は旧型がオトク!
また、モデルチェンジして新型が発売されると旧型は一気に価格が下がります。
クルマは新しくてもガクッと価格が落ちるので、見た目や機能が気にならなければソコを狙うのもオススメです。モデルチェンジは5年~8年くらいのペースが一般的です。
昔は4年周期がメインでしたが、今は6年周期が多くなっておりドンドン長くなってきています。ランドクルーザーに至っては14年ほどモデルチェンジが行われていなかったりします。
モデルチェンジの際は旧型の中古車価格が一気に下落するが、クルマの価値は変わっていない。一気に50万以上価格が下がることもあるので、デザインや装備が気にならなければ非常にお得に手に入れることができる。

クルマが売れなくなっているから伸びているのかな?
それもあるし、平均使用年数が伸びているのもあると思うよ。
走行距離は年間1万kmが目安
走行距離は新車で下ろしてから乗った総距離のことで、年間1万kmが目安と言われていて、そこから多い少ないで判断します。ただ実際はクルマ好きでなければ年間1万km以下が多いです。
走行距離は5万kmまでなら概ね中古車としては安心して乗れますが、私は自分が乗る距離も含めて3万kmまでを1つの区切りとして推奨しています。

一度買ったら最低でも5万km〜8万kmは乗るからね。
10万kmが近づくと故障も増えてくるし…。
中古車価格を定めている1つの基準であるレッドブックには、年間1万kmを基準として加減算がかかるように定められています。
年間5,000kmしか乗ってなかったら+5万、年間20,000km乗っていたら−10万といった感じで定められた基準に基づいて価格が決定されます。

ただし、走行距離が短くても整備状態が良くないと価格は下がるため、あまりに相場からかけ離れているクルマは手を出さないようにしましょう。
逆に走行距離が長くても、大切に扱われていれば元気に走りますが、これは見極める術が少ないので、まずは走行距離を見ておけばOKです。
- 走行距離が短い…一般的には状態が良いので価格は高くなる。市場価格の平均よりかなり安い場合は、何か大きな不具合が生じている可能性があるので手を出さない。
- 走行距離が長い…一般的には部品の摩耗や劣化が進み価格は安くなる。ただし丁寧に長く乗るオーナーも日本人には多いので、信用できる情報があれば購入してみる価値はある。
人気カラーはモノトーン系
クルマの色も中古車価格には大きく影響します。人気があるのはモノトーンカラーと呼ばれる「白・黒・銀・灰色」辺りの無彩色です。
日本での人気順は白→黒→銀となっており、どんなシーンでも馴染むホワイトが人気ですが、世界では白→黒→灰色の順となっています。
《国内外の人気カラーTOP3》
日本 | 世界 | |
第1位 | ホワイト | ホワイト |
第2位 | ブラック | ブラック |
第3位 | シルバー | グレー |
同じ黒であれば、ソリッドでもメタリックでもパールでも価格はそれほど変わりませんが、クリア層なしの真のソリッドはコーティングが必須です。

トヨタのソリッドブラックは「漆塗りの黒」と呼ばれるほど美しいんだっけ。
でもガラスコーティングはしててほしいなぁ。
逆に原色系となる「赤・青・黄・緑・青」といったハッキリした派手な色合いは人気が低く、中古車価格も下がる傾向にあります。
ただ車種によっては、コンセプトカラーが原色系だとその色だけ人気があるケースもあります。
例えばフォルクスワーゲンのゴルフRは伝統的にブルーのボディカラーなので、中古車の台数はブルーが最も多く、価格も高くなっています。


グレード・車種でも価格差がつく
同じ車種でもたくさんのグレードに分かれていますが、多くの場合は人気グレードがあるので、その人気グレードだけ価格が下がりにくくなります。
最近の傾向としてベースグレードだとかなり装備が簡素化されてしまう場合も多く、どちらかと言うとその1つ上のグレードに人気が集まることが多いです。
そのため、その人気グレード以外で自分の欲しい装備が揃っていれば安く買えるチャンスと言えます。ただ数も少ないので見つけるまで時間がかかることもあります。
ベースグレードの少し上が人気グレードとなっているケースが多く、そのグレード以外で自分好みの装備が揃っていれば安く買える可能性がある。
例えば1つ前のアウディA3(2013年~2021年)だと、ベースグレードの1.4TFSIは差別化が酷く人気がないものの、中古車としては安く買うことが可能です。

1.1.4TFSI…ベースグレード、避けた方が…。装備は「2.0TFSI quattro」とほぼ同じ。
2.1.4TFSI sport…装備いっぱいオススメ!一番人気!
3.2.0TFSI quattro… 2.0TFSIは魅力だけど装備不足でオプション必須。
4.2.0TFSI quattro sport…装備いっぱいオススメ!速い!…高い。
5.泣く子も黙るS3…日本の道路では十分にスーパースポーツ。
6.泣く子もはしゃぎ回るRS3…S3と比べてもさらに別モノ。止まらないアドレナリン。

ベースグレードだとヘッドライトがハロゲンだったり、そもそも純正ナビが選べないみたいな車種もあるけどね。
A3は一応純正ナビは選べるかな。
オプションにもレザーシートや安全装備、オーディオ等いろいろありますが、その分だけ車両価格にプラスされていることがほとんどです。
自分には不要と思われるオプションも中古車価格にはプラスされるので、実はオプションてんこ盛り車両はそれほどお得とは言えません。
オプションてんこ盛りでも、その分中古車価格に含まれていることが多いため、自分にとって必要でないオプションが付いていると無駄なお金を払うことになってしまう。
ちなみに大手中古車サイトでは細かなオプション装備が把握しづらいので、事前に電話やメールでしっかり確認しておかないと後で後悔することになってしまいます。

また中古車相場は新車よりも需要と供給のバランスがはっきりと表れるので、人気のある車種とそうでない車種で車両価格に開きが出るのも特徴です。
クーペのように利便性が度外視されたモデルや、M135i・A35・S3・ゴルフGTI/Rと言った実用性より走り重視のシリーズは新車からの値落ちが激しく、中古車としては逆に狙い目です。


そう、逆に売る時は安くなるんだよねこれが…。
リセールはもう仕方ないよね…。
ただこれがベンツA45やアウディRS3という、スポーツ仕様でもトップクラスになると希少価値が出てくるので、市場価格も高くなりなかなか値下がりしなくなります。

安く買いたいなら人気モデルでもあまり売れなさそうなグレードか、スポーツモデルだけどまだ上がいるようなモデルを狙うとイイ感じだと思います。
「通常」・「少しスポーツ」・「超スポーツ」の3段階ラインナップの場合、「通常」は一番人気で価格も高く、「超スポーツ」も希少価値があり価格は高くなる。ちょうど間にある「少しスポーツ」は意外と需要が少ないため、リーズナブルな価格で中古車市場に流れており狙い目と言える。俺の乗ってるアウディS3とか…。

そうだね、レッドブックの査定額見るとビックリするよね…。
RS3との差がすごくてコレが…。
中古車購入の注意点
価格が安いのは確かに魅力ですが、もちろん価格だけを見ていては危険です。相場価格から大きく離れたクルマは何かある可能性が高いので避けた方が無難かと思われます。
中古車価格が200万~300万として相場価格から概ね30万以上(15%以上)安いようなクルマは、どこかに不具合が隠れている可能性がある。40万以上(20%以上)安いと相当グレーなので、安さの明確な理由が分からない限りは購入しないこと。

何かって…例えばどういうこと?修復歴を隠したりメーター戻したりとか?
たまにエンジン不調や異音があるのを隠してたり…。
その他気を付けるべきポイントを簡単にまとめると以下の通りです。
- 修復歴のあるクルマや水没したクルマは絶対に避ける
- 今のクルマを高く売ることも同時に考える
- 諸費用の節約を意識する(納車前の整備・クリーニング費用、納車費用、手数料・代行料など)
- 初期費用が抑えられる自動車サブスクも検討する
修復歴・水没歴のあるクルマ
まず、修復歴のあるクルマは絶対にダメです。リセールが下がるだけでなく、自分が乗る時にも変な動作をしたり突然クルマが止まったりが頻発することがあります。
グーネットやカーセンサー等で自分で探すと目利きが効かず、そんなクルマを掴まされる可能性があるので、専任のプロ担当者が付いてくれるお店を選ぶことが必須です。
ズバブーンならプロの専任担当者が1対1で付く上に、修復歴・水没歴のあるクルマは事前に弾かれているため、余計な心配をすることなくクルマ探しが捗ります。
水没したクルマは、エンジン不調が起きる可能性が高いです。私の知り合いが近くの修理工場からアウディA7の水没車を格安で勧められて購入を迷っていました。
修理工場の社長からは「まぁ水没してるからたまにエンジンおかしくなるけど、大体は大丈夫だからどう?」と勧められていましたが、リセールも考えて結局断ったようです。

知り合いで仲良しだから正直に話し合ってたみたいだけど、結局社長が自分で乗ってたんだよね。
自分ですぐメンテできる環境じゃないと厳しいってコトじゃないかな。
今のクルマを高く売る
もしクルマを乗り換える場合、結局最後に支払う金額は「買ったクルマの金額-売ったクルマの金額」なので、今のクルマを売る価格も新しいクルマの購入金額と同じだけ大切です。
高く買い取ってもらうためには、ディーラー下取りではなく一括査定に準じた方法でないとなかなか高額買取は実現しません。ただ一括査定は多くの業者から連絡が止まらないことも…。

そこでオススメなのがユーカーパックです。最大8,000社が参加するオークション方式の一括査定でありながら、連絡はユーカーパック運営1社のみでラクラク手続きが進められます。
輸入車もしっかり高額で買い取ってくれるのでイイ感じです。クルマの査定も一回だけなので、余計な手間もかかりません。
例えばアウディA3に絞って見ても相場よりかなり高額で買取されています。赤文字の「+○○.○万円」の部分を見ると、通常の査定額と比較してどれだけ高額かがよく分かります。

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同じオークション形式では楽天オークションもオススメです。楽天ポイントが付くので、楽天ショッピングや楽天トラベルでポイント利用ができます。

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ディーラー下取りの場合でも、自分のクルマの市場価値を調べておくと有利に交渉を進めることができるハズです。下取りより20万~50万ほど高く査定されることも頻繁にあります。
諸費用の節約に努める
中古車を購入したお店とは、今後の車検やメンテナンスで長い付き合いになることも多く、それがお店の継続的な収益となります。
購入の段階で簡単な整備費用や手数料の関係は思い切って交渉しておくと、今後ちょっとしたことで請求されることが少なくなる可能性があります。
納車前のオイルやタイヤ空気圧等の簡単な整備費用や車内クリーニング、納車費用や各種手数料・代行料など、気になった項目は遠慮せずにしっかり交渉しましょう。

なるほど、最初にガルルルッ…!って伝えておくってコトだね。
まぁ上手く生きる術というやつだね。
自動車サブスクを検討する
最近いろいろ話題の自動車サブスクですが、輸入車にも乗れる「SOMPOで乗ーる」という珍しいサービスがあります。ほぼ全てのサブスクが国産車対応の中で輸入車対応は貴重です。
ベンツ・BMW・アウディ・フォルクスワーゲン等のドイツ車の他にも、ミニやボルボ・プジョー・アルファロメオまで相当幅広く用意されていて、どれでも新車に乗ることが可能です。

サブスクだと毎月の月額にメンテナンス費用も含まれているので、輸入車で大きな不安要素である維持費を全く気にすることなく、お気に入りのクルマに乗れることは大きな魅力です。


車検とか故障とかいつもビクビクしてないといけないからね…。
少し大きな修理ですぐ20万~30万だからね。
支払総額で言えば確かに新車購入より多少割高となりますが、ライフステージに応じて一定期間だけイイ車に乗ったり、一度輸入車を試してみたりとメリットはたくさんあります。
- 転勤中の数年間だけクルマがあれば良いので輸入車を試してみる
- 子どもが増えてライフステージが変わるまでにイイ車に乗ってみたい
まとめ
中古車は新車と比べて安く買えるので、お買い得で良いクルマに乗れる魅力的な選択肢ですが、安く買う方法を知っておくことでさらに上手に購入することができます。
自分の欲しいクルマを最も安く買えるベストな選択肢を探してみましょう。ただし、安すぎるクルマ・修復歴のあるクルマ等は危険なので選ばないようにしてください。
まずは手持ちのクルマを高く売ることや自動車サブスクの利用も視野に入れながら、じっくり考えて自分らしいカーライフを満喫しましょう。