長時間運転していると腰が痛くなることはありませんか?
私も初めてアウディに乗った時、初めての輸入車で嬉しくて毎週ロングドライブをしていたら、腰を痛めてしまった時期がありました。
今回は簡単にできる腰痛対策3選をご紹介しますので、ドライブの休憩中でも手軽にケアすることで快適なカーライフを過ごしましょう。
「体操も面倒だしなぁ…」という人は、以下のリンク先記事で3,000円前後のシートクッションを厳選してまとめているので、併せて参考にしてください。
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腰が痛くなる主原因は血行不良
運転している時は当然座っていますが、実は座り姿勢というのは立っている時の1.4倍もの負担が身体にかかっています。
立っていれば足にかかる重みが全て腰部にかかることから、圧迫により血流も著しく低下します。
血流が低下すると老廃物が徐々にその場に溜まるようになり、それが長い期間続き積み重なることで神経を圧迫して痛みが発生します。
あと血流低下は筋肉の凝りも大きく影響するからね。
定期的にストレッチでほぐすことが大切だね。
運転中に血行不良となりやすい3つの原因について、自分の場合はどうか順番にチェックしてみましょう。
レザーシートの質感に注意
まずは自分のクルマのシートをチェックして、どのくらい身体が滑るかを調べてみましょう。
材質はファブリックであればそれほど滑ることはないと思いますが、レザーシートの場合は少し注意が必要です。革の特徴によってはツルツルですぐに姿勢が崩れてしまうシートもあります。
姿勢が崩れてしまうと、ただでさえ負担のかかる座り姿勢なのに、さらに局部に力がかかることで血液の流れが阻害されて腰痛が起こりやすくなります。
安いレザー製ソファを想像してみるといいかも。思いっきりもたれるとすぐ滑ってズレちゃうやつ。
フェイクレザーも滑りやすいかも。
仮に上質な本革であったとしても、皮の種類や「なめし」具合によっては滑りやすくなるため一括りに価格やブランドだけでは言い切れず、実際に座ってみるしか方法はありません。
欲しいクルマのレザーシートが気になるなら、他モデルのシートをチェックしてみましょう。既に今乗ってるクルマが滑るレザーシートなら、シートクッションを使う方法もあります。
正しい位置に座っていない
シート位置はただ運転ができればいいワケではなく、身体への負担が少ない適正なポジションが決まっています。
簡単に覚えるならば、「運転時に手も足も伸びきらない位置」と覚えておけば大丈夫です。
お尻がシートの奥に密着するように座り、背もたれにも背中を浮かないようにしっかりつけた状態で以下の位置となるよう調整します。
- 両手でハンドルを10時15分の位置で握ったときに、わずかに肘が曲がっているか
- 右足でペダルを奥まで踏み込んだときでも、右足が伸び切らないか
- 左足をフットレストにかかとまで乗せたときに、左足が伸び切らないか
10時15分の位置なんて免許センターで聞いて以来だね。
今は30秒の秒針だけだったり…いやいや。
正しい位置に座っていないと、運転時に荷重が偏ってしまい疲れや凝りの原因になるとともに、首・背中・腰の痛みにもつながってしまいます。
「楽な姿勢=身体に優しい」は違う
もう1つ腰痛の大きな原因となるのは、運転する時の姿勢の問題です。運転が長時間になるほど少しずつ姿勢は崩れがちになります。
最初は正しいポジションでも、同じ姿勢を続けていると徐々に「前にズレる」・「下にズレる」の2つのパターンに陥りがちです。
- 前にズレる…背筋を伸ばしていることに疲れてきて、ハンドルに寄りかかるように猫背で前のめりな姿勢になってしまう。
- 下にずれる…両足で踏ん張っているとふくらはぎ辺りが疲れてしまい、足を浮かせて身体が下側にずり落ちてしまう。
前にズレた場合は、足を持ち上げる時に腰部にかかる負担が大きくなります。背もたれを利用した正しい姿勢と前かがみの姿勢で比較してみると、足を持ち上げづらいのが分かるハズです。
下にズレた場合は腰部とシートの密着部分が少なくなり、クルマから伝わる様々な方向からの振動が腰部全体で分散されにくく負担が偏ってしまうこととなります。
腰痛を予防する対策3選
運転中に腰が痛くならないためには、上に挙げた原因を取り除けば多くの場合解消されるハズです。
定期的に休憩を挟むことや、ストレッチで筋肉をほぐすといった基本的なことの実践は前提ですが、以下の対策はそもそも腰が疲れるまでの時間を少しでも長くする対策です。
ストレッチの他には水分補給とかも大切だね。
血液の流れが良くなるからね。
正しいシート位置に調整する
まずは、いつも座っているシート位置を確認しましょう。一度位置を決めると、それが身体に負担のかかる間違った位置だとしても、自然と身体の方が順応してしまうので注意が必要です。
初めに確認するのはシートのリクライニング角度です。シートの背もたれと座面の角度は90度が理想的とされているので、外から角度をチェックしてみましょう。
背もたれと座面の角度は90度が理想的とされている。シートを倒しすぎると寝そべるような姿勢に、逆に起こしすぎると猫背になり、どちらも腰部への負担が大きくなってしまう。
次に前後のポジションをチェックします。いつものドライビングポジションにセットしたら、両手をハンドル・両足をアクセル・フットレストに合わせてみましょう。
座るときは腰とシートの間をしっかりと密着させて、なるべくシートと身体が触れる面積が大きくなるように座ります。その方が振動が上手く吸収されやすくなり、負担が軽減します。
座った時に両手・両足が伸びきっていないかを確認します。ピンと伸びきっていればシートを後ろに下げ過ぎてしまっています。少し前に動かして軽く曲がる程度に調整しましょう。
逆に曲がり過ぎていてもそれはいいの?
足を動かす時に重く感じるなら下げた方がいいね。
正しい姿勢で運転する
運転中は、シートに身体を密着させて振動を分散することを常に心がけましょう。上下左右に様々な振動が伝わり、どうしても骨盤や腰椎には少しずつ疲労が蓄積していきます。
左足は必ずフットレストに足を置いておくことも意識します。楽な姿勢を求めてフットレスト手前で足を立ててしまいがちですが、これが実は非常に良くない姿勢だと言われています。
AT車の場合は、アクセル・ブレーキともに右足で操作するので左足は常時フリーの状態です。左足はフットレストに置いておくのが理想的ですが、ひざを曲げて手前に足を付いている人が多くいます。
この場合「右足が奥&左足が手前」となり、身体が左に開いてしまい左右の腰にはねじれによる負担が強くかかります。左右への負担も均等ではなくなることから、腰痛を誘発しやすくなると言われています。
そのため、どうしても左足を手前に置きたい人は、信号待ち等の停車中に両足を立てて休憩する方法をオススメします。
後はオートクルーズにして両足を離してゆったり…。
ダメダメ!それは自動運転レベル4からだよ!
シートクッションを利用する
シートの材質は簡単に変えるわけにもいかず、運転中の姿勢もついつい崩してしまうとなると、残るはシートクッションを使う方法です。
いや、姿勢は頑張ればすぐ変えられるでしょ…。
慣れた姿勢を変えるのはなかなか難しいって。
アマゾンやオートバックスでは2,000円くらいから様々なシートクッションが販売されていて、豊富なバリエーションがあります。
簡易的なお尻に敷くシートクッションでも、上手く衝撃を分散できる商品であれば負担の軽減に役立つはずです。
ただ、シートクッションは単純に柔らかい方が良い・包み込まれている方が良いという単純なものではありません。
身体に使う商品を間違って使うと、将来的に自分の身体に跳ね返ってきてしまうため、安物買いの銭失いでは済まない可能性もあります。
純日本製で50年もの医療分野における実績を持つ高級シートクッション「エクスジェル」は、その点でもお勧めです。
また、すでに腰痛を持っていてドライブする度に腰が痛くて大変…という人は、運転前・運転中・運転後にできるストレッチ方法をご紹介したコチラの記事をご覧ください。
まとめ
運転による腰痛の原因は血行不良と言われますが、そこに至る原因はさらに細かく分けることが可能です。
シート位置を正しく設定し正しい姿勢で運転することで、かなり身体が楽になるのが実感できると思います。
※シートクッション5選
※運転前・運転中・運転後ストレッチ3選