S3スポーツバックオーナーレビュー、今回はA3とのエクステリアの違いをチェックします。
パッと見るとほとんど同じですが、実はフロント部を中心に結構違いはたくさんあります。どの方向から見てもA3とはしっかり区別できるようデザインされている点は、オーナーとしては嬉しいポイントです。


まぁでもやっぱり目立つのはフロントグリルとアルミ調サイドミラーだよね!
ボディ色が暗めだとミラーは超目立つよね。
- 赤バッジ
⇒Sモデルの証とされる「S」と書かれた赤いエンブレムバッジ。
- フロントグリル
⇒A3のブラックと比較して、ダブルクロームでシルバーとなっており、最も目立つ違い。
- フロントバンパー
⇒A3より開口部が大きく、よりスポーティな造形が特徴。
- サイドミラー
⇒憧れのアルミニウムルックのシルバーミラー。アルミニウム「ルック」なので実は本アルミではない。
- マフラー
⇒ドイツ車では高性能の証である、魅惑の4本出しマフラー。通常は内側2本しか使ってない。
エクステリアだけでなく、S3スポーツバック全体でのお気に入りポイント3選を、オーナー歴5年以上の管理人が厳選した記事も併せてぜひ下のリンクよりご覧ください。
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赤バッジはSモデルの証
S3のフロントグリルの右上には、「S」と書かれた赤いエンブレムが付きます。
このエンブレムは通称「赤バッジ」と呼ばれ、アウディ好きなら誰もが知っている、Sモデルの証となるものです。ちなみにRSモデルになると、デザインはS3と同じですが表記が「RS」へと変わります。

フロントエンブレムには、他にも「S line」や「quattro(クワトロ)」があります。
特に「S line」は「S」部分は赤バッジと同じですが、全体が横長のエンブレムなのですぐに違いがわかります。
…ちなみに純正の赤バッジも買えちゃうので、やろうと思えば完璧なエンブレムチューンも可能です。

いやーっ!真似ちゃだめーっ!
でも逆の立場なら魅力的じゃない…?
クローム調のフロントグリル
最もA3との違いを感じるポイントは、このシルバー塗装されたクローム調のフロントグリルではないでしょうか。
シングルフレームグリルは開口部が大きいため、見た目にもシルバー部分がかなり広くなりググっと押し出し感がアップします。

格子型デザインが際立つため、より攻撃的に、より高級感を感じさせる魅力的な装飾だと思います。ただ実はA3でもカスタムパーツを付けることでS3と同じフロントグリルにすることもできちゃいます。
ちなみに1つ前のSモデルだと、縦横の格子がより太くなっていて、威圧感自体はこちらの方がマシマシでした。


グリルは8Vより小さいけど、迫力はコッチの方があったよね。
BMWのアレには負けるけど…。
一本一本のラインを見てみると、上下がシルバー塗装・中央はブラックとなっていて、いわば「ダブルクローム」といった造形となっています。
離れても存在感はバツグンで、知らない人が見ても「なんかイカツイ感じ…?」と思わせます。
バンパーの開口部も大きく!
フロントクローム仕様のグリル横を見ると、フロントバンパー両端の開口部もA3と比べると大きく迫力アップしています。
実際にエアダクトとして空力を調整しているかは疑問が残るところですが、ダミーデザインであってもA3との差別化をしてくれているのは嬉しいポイントです。

S3では、クロームの横ライン・開口部のクローム装飾のダブルパンチで威圧感がアップしています。A3と比べると随分と雰囲気が違うので知らない人でも気づくレベルです。
ただし、フォグランプは無くなってしまうため、ライトで美しく見せたい人にとってはちょっと残念に感じるかもしれません。フォグランプが入りそうな隙間はあるので、そのまま残してくれてもいいのに…と私は感じます。


んんー、まぁオールウェザーライトがあるから実用面では不要ってことかも?
でも見た目もカッコいいしやっぱり欲しくない?
A3共通のエアダクトもクール
続いては、A3と共通のデザインですが、フロントバンパーのサイドを見てみるとエアダクトのようなデザインがあります。
これがまたクールでイイ感じです。完全ダミーなので、後ろにエアが抜けているわけではありませんが、見た目はとっても素敵です。意外と彫りも深く、段差の最も大きな部分は2cmほどあります。
しかし2017年(平成29年)のマイナーチェンジでは省かれてしまい、ノッペリしたデザインへと戻ってしまいました。実用性に欠けるからなのか、コストカットの面からなのかは分かりませんが、「なぜ無くしたんだ…」という声がS3オーナーから聞こえてきそうです。


実用性が無かったからなのか、コストカットなのか…。
そんなにコストカットできる…?
この世代のS3を中古車で狙っている人は、デザインが異なるので年式には要注意です。さらにオススメオプション3選の記事も併せてチェックしておくと、より失敗が少なくなるはずです。
サイドミラーはアルミニウムルック
次なる違いはサイドミラーです。こちらもフロントグリル同様にシルバー装飾され、A3と違いがハッキリ分かる意匠となっています。
正式名称は「アルミニウムルック」、つまり「本アルミのような見た目」ということで実はホンモノのアルミではありません。しかし外から見て判別することは不可能で、多分アルミに見えてるんじゃないかと思います。


アルミにすればよかったのにね。なんでだろ、柔らかくてキズが付きやすいとかかな?
うーん、コストの問題だったり…?
正面からだけでなく、横から見てもすぐに「Sモデル」と分かるワンポイントを設定してくるあたり、やっぱりアウディは分かってるなと思わせてくれます。
A3だとサイドミラーは常にボディ同色となり、オプションでもこのシルバー加飾は選べないので、この特別なサイドミラーが付いていればS3だと区別できます。
さらに見た目がカッコいい以外にも、駐車場で自分のクルマを見つけやすいという実用的なメリットもあります。特にボディ色がブラックだとミラーは非常に目立つので、クルマがたくさん停まっていても、すぐに発見できて便利です。

しかしこの「特別な」サイドミラー、何と社外品でほぼ同等の商品が販売されており、純正品と見分けがつかないようにカスタムすることができてしまいます。

いやーっ!エンブレムに続いてミラーも真似できちゃうの!?
それだけ欲しい人がいるってことだね…。
他にもアウディ純正ではどこを探しても見つからない、贅沢にカーボンを使用したサイドミラーもあり気分に応じてドレスアップが可能となっています。
4本出しマフラーは高性能の証
最後の違いはお尻の部分です。まずA3ではマフラーは片側2本出しです。最近はフィニッシャー仕様でそもそもマフラーが無いクルマも多い中、A3も頑張っていると言えます。

しかしこれがS3になると片側2本ずつの計4本出しマフラーとなり、誰が見てもただ者ではない雰囲気が漂います。これはドイツ車では高性能の証とされるデザインです。
S3にはさらにスポーツ仕様の極まった「RS3」がありますが、こちらは4本出しではありません。オーバル型と呼ばれる楕円形の2本出しとなっていますが、直径は相当大きく握りこぶしがそのまま入るくらいのサイズです。

しかしこの4本あるマフラー、普段使われているのは内側の2本だけです。外側の2本はドライブセレクトでDynamicモードにした時だけ開放され、迫力あるサウンドを奏でます。


そう、だから内側の2本ばっかり汚れるんだよね。
Dynamicモードは頻繁に使わないもんね。
もし街中でSモデルを見かけたら、ぜひマフラーをチェックしてみてください。きちんとクルマを大事に扱っている人は、4本ともマフラーが綺麗なはずです。
ちなみに他のドイツ車を見ても、基本的にどれもスポーツモデルは4本出しとなっています。
- ベンツ…AMGモデル

- BMW…Mモデル
- フォルクスワーゲン…ゴルフR

高性能車のデザインアイコンなので、できればアウディのRSシリーズも4本出しにして欲しいトコです。

もしくはフェラーリとかシビックRみたいな3本出しはどうかな?
カッコいいけど、何かイメージと違うような…。
まとめ
S3は巷では「羊の皮を被ったオオカミ」と表現されることが多く、それは「エクステリアではA3と大差ない」という文脈で用いられることがほとんどです。
しかし実際に違いを見てみると、フロント・サイド・リヤとどの方向からでも違いが分かるようにデザインされており、しっかりと所有する満足感を得られるはずです。
特にリヤの4本出しマフラーは魅力的で、迫力のあるエキゾーストサウンドと相まって、乗るたびにワクワクさせてくれます。
では次は、S3のインテリアについてもA3との違いを見ていきたいと思います。