ゴルフR試乗レビュー、
今回は300psのエンジンが唸る、
走行性能をチェックしていきます。
ゴルフRと言えば、
誰もが知るゴルフシリーズの、
頂点に君臨するモデルです。
どの辺りの乗り心地が違うのか、
S3オーナーからの目線も加えながら、
詳しくチェックしていきます。
※ゴルフR中古車購入マニュアル
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コンテンツ
出足は相当な鋭さ!
まずは車に乗り込んで、
エンジンスイッチを押すと、
低い大きな音と振動を感じます。
通常のゴルフ7.5と比べると、
同じゴルフとは思えない音量で、
「R」の名に恥じない迫力です。
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夜中の住宅だとちょっと気を使うけど、スポーツモデルはこれくらいがいいね。
程よいボリュームじゃないかな。
ゴルフGTIと比べても、
明らかに低く大きなサウンドで、
ニヤリとさせる魅力があります。
ただ車内の静粛性は低く、
剛性感の高いボディから想像するほど、
静かな空間というワケではありません。
プラスに表現するならば、
その分外と繋がっている感覚があり、
スポーティに感じるとも言えます。
まずは公道に出て、
軽くアクセルを踏み込んでみると、
グイッと急に鋭い加速を示します。
穏やかなクルマからの乗り換えだと、
思わず首を痛めてしまいそうなほど、
シャープで元気なレスポンスです。
実はこの感覚は、
同じホットハッチのポロGTIと近く、
似たような印象を持ちました。
ただやはりゴルフRは、
強大なトルクに支えられた走りで、
さらに鋭いレスポンスを見せます。
ポロGTIはとにかくヤンチャな車で、
「ポロ」という枠から完全に外れた、
痛快な走りのオススメなモデルです。
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いやー、ポロGTIはホント操る楽しみに溢れたモデルだったよね。
乗るたびに目が三角になりそう(笑)。
ワーゲン車のうち、
出足が敏感と感じる3台を比較すると、
以下のような違いが感じられました。
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ポロGTIはボディも軽くてホント気持ちよかったよね。
中古車なら200万くらいでも十分買えるよ。
ちなみにゴルフRの加速も、
少しピーキー過ぎる感じはあり、
アクセルワークには気を使います。
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アウディS3と比較すると、
S3は出足がかなり鈍いために、
レスポンスに劣っていると感じます。
この点は、
明らかにゴルフRの方が気持ちよく、
S3オーナーから見ても羨ましいです。
その他にも別記事ですが、
加速感やハンドリング等の走りを、
S3と徹底比較してみています。
ホットハッチを検討中なら、
どちらもオススメな2台なので、
ぜひ参考に見てみてください。
話しはゴルフRに戻りますが、
S3にはないもう一つの特徴として、
アクセルオフのサウンドがあります。
ゴルフRでは、
アクセルから足を離すと、
ボボボッ…という音が聞こえます。
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バックファイヤー的な、
やる気を出させるような音で、
思わず何度も試したくなります。
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S3には無い演出だから、何だか羨ましいなぁ。
RS3はパンパン!って鳴るよね。
この特殊な演出は、
「バブリング音」とも呼ばれていて、
スポーツカーならではのサウンドです。
しかしホットハッチでも、
アクセルオフでの演出は少なく、
やはり気合の入ったモデルと言えます。
中古車なら250万から狙える!
新車なら600万は下らないゴルフRも、中古車なら250万くらいから十分狙えます。走行距離は4万km以上となりますが、最近のフォルクスワーゲンは国産車に負けないくらい丈夫なので、まだまだイケます。
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ドイツ車でも3万km以下ならまだ全然乗れるので、2万km前後でも300万前後と新車の半額で手に入れられると考えるとかなりお得です。
ボディカラーもコンセプトカラーのブルーが非常に多いのも特徴で、内外装ともに楽しめるゴルフRが高い確率で手に入ります。
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ゴルフRの中古車が気になる人は、その他にもオススメの年式やオプション関係も詳しく解説しているので、ぜひ「ゴルフR中古車マニュアル」をご覧ください。
加速はナチュラルで伸びやか
しばらく走っていると、
真っすぐ伸びた直線があったので、
思いっきり踏み込んでみました。
すると、
ターボエンジンらしいラグの後に、
スムーズに全開加速が始まりました。
加速自体は強力ですが、
穏やかに速度が乗る感覚があり、
気持ち滑らかに感じます。
0-100km/hタイムは4.6秒で、
ホットハッチに相応しい速さですが、
なぜかジェントルと言える加速感です。
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ただ息の長い加速が特徴で、
後半になるほどグングンと伸びるため、
踏み込んでいる間はずっと爽快です。
一方アウディS3では、
2速までシフトダウンすると、
初速に強烈なアクセントがあります。
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ターボラグの後に来る、ギュンッていう加速感が大好きなんだよね…。
み、みなちゃんが遠い目をしてる…。
その感覚に比べると、
幾分マイルドな速度の上がり方で、
「強烈」といった印象はありません。
しかしその分、
S3よりターボラグも少なめなので、
リニアな反応だと感じる人もいそうです。
またゴルフRはシフトダウン時に、
バララッ…という低いサウンド、
ブリッピング音がちゃんと聞こえます。
こちらも、
S3では鳴らないサウンドなので、
ゴルフRが羨ましく思える瞬間です。
加速感はマイルドでも、
サウンドは丁寧にスポーティという、
何だか不思議な感覚を受けます。
一見ジェントルなのに、
実は激しさを隠し持っている、
「羊の皮を被った」的な印象です。
ただ加速が穏やかと言っても、
90km/hを超えても同じ加速感で、
気持ちよく快音を響かせてくれます。
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出足が敏感な分、
中間加速がマイルドに感じるため、
物足りない人もいるかもしれません。
それでも、
相当に速いことには間違いなく、
街中では周囲を置き去りにします。
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ハンドリングも意外とジェントル
ドライブモードをレースモードに変え、
左右に軽くハンドルを切ってみると、
思ったより軽いままのレスポンスです。
ちなみに、
ゴルフRにはスポーツモードは無く、
変わりにレースモードが用意されます。
他のゴルフ(ゴルフGTI)にあるスポーツモードは、ゴルフRのみレースモードという名称に変わる。
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まぁ呼び方を変えてるだけで、つまりはスポーツモードなんだけどね。
でも何だかやる気になる名前だね。
ステアリングは軽いものの、
プログレッシブステアリングにより、
切り込むと鋭く反応してくれます。
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プログレッシブステアリングとは、
ハンドルの舵角と実際に曲がる比率を、
通常より鋭く設定する機構のことです。
スポーツモデル特有のこの機構は、
同じ舵角でも鋭く曲がることができ、
スポーツ走行時に効果を発揮します。
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私たちのS3も、プログレッシブステアリングの無い通常のA3と乗り比べるとその差は歴然だね。
深く切り込むと全く違うよね。
しかしゴルフRと比較すると、
同じプログレッシブステアリングですが、
S3の方がより鋭い切り込みが可能です。
ドライブモードをdynamicにすると、
車と一体感を感じるレスポンスで、
痛快なドライビングを堪能できます。
一方ゴルフGTIとの比較では、
ゴルフRの方がリニアな反応で、
やはりトップモデルの意地を感じます。
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そして通常のゴルフになると、
さらに穏やかなステアリングで、
ほぼスポーツ走行はムリだと思います。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/wagen-golf7.5-danger.jpg)
そう考えると、
ゴルフRのステアリングは、
イイ感じのスポーティさです。
街乗りでも重すぎず、
程よくスポーティな反応で、
同じ設定でどこでも走れます。
峠でもサーキットでも、
十分にスポーツ走行を楽しめる、
気持ちよい操作性だと思います。
ローンチコントロールを試す!
そしてやはり、
0-100km/h加速が4.6秒と聞くと、
ローンチを試さずにはいられません。
ローンチコントロールとは、
その車両の最大加速を実現する、
特殊な発進操作のことを指します。
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動画も交えた詳しい説明は、
S3のレビューでご紹介しているので、
そちらをご覧ください。
レースモードの状態で、
ESCをスポーツに変更すると、
ローンチコントロールの準備OKです。
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その状態のまま、
アクセルとブレーキを同時踏みすると、
ローンチコントロールモードに入ります。
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画面の真ん中に「ローンチコントロールモード オン」って出るね。S3では何も出ないけど、この方が丁寧で安心するかも。
何も無いのも裏ワザっぽくていいけどね。
アクセルとブレーキを踏んだ状態だと、
約4,000回転まで回ったまま保たれ、
そこでブレーキを離すと急発進します。
クラッチが繋がると同時に、
ものすごい勢いで加速するとともに、
ギアもスパンッ!と2速に入ります。
試乗では2速に入る瞬間に、
ガガガッとクラッチが滑るような、
荒々しい挙動を見せてくれました。
S3ではどれだけ速く足を離しても、
制御されてシフトアップするため、
ギアが滑ることはほぼありません。
しかし、
多少滑るくらいアグレッシブな方が、
運転技術が求められて楽しく感じます。
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シフトアップの時は、アクセル開度を少し調整してスムーズに繋ぐんだよね。
うん、一瞬だけMT車の気分を味わえるね。
ちなみに、
フル加速したときのエキゾーストは、
乾いた抜けの良い音が響き渡ります。
低速では、
少しこもったような低い音ですが、
踏み込むと印象が随分と変わります。
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音質を調整する、
ジェネレーターの効果もあり、
とても心地よい快音が聞こえてきます。
このサウンドは、
ゴルフGTIとは随分違う印象で、
色濃くスポーティさを感じます。
ゴルフGTIは、
あくまでも素ゴルフの延長線上で、
ゴルフRのような尖りはありません。
ただ懐はとても深いので、
街乗り中心で乗る人であれば、
静かで扱いやすくオススメと言えます。
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ワーゲンとしては硬めの足回り
ステアリングを握っていると、
路面の情報が手のひらに細かく伝わり、
これぞドイツ車!な走行フィールです。
段差にはそれなりに反応し、
ドドッという突上げは一瞬ありますが、
すぐに姿勢変化が収まって心地良いです。
ただ路面の細かな情報は、
ほとんど拾い上げて伝わるため、
初ドイツ車だと疲れるかもしれません。
タイヤも結構大きめで、
スポーツ仕様では全然普通ですが、
足回りはきっちり締まっています。
ゆったりと乗りたい人は、
レグノ等のコンフォートタイヤなら、
また乗り味は全然異なってきます。
ちなみに輸入車のタイヤは、
国産車とはピッチが異なっていたりで、
スムーズに交換できない時があります。
カタログ等でチェックしたはずでも、
細かなスペックが違ってセットできずに、
交換してもらったという話も聞きます。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/icon-mina.jpg)
輸入車のタイヤって意外と置いてなくて、お店の人も自信なさげだったりするよね…。
こっちは全然分からないのにねぇ…。
そんな時はタイヤフッドなら、
輸入タイヤを豊富に揃えており、
ゴルフRに合うタイヤがすぐに見つかります。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/th2.jpg)
無料6ヶ月パンク保証と、
全国約5,000店舗での無料交換予約付きで、
サクッとタイヤ交換が完了します。
首や腰が突き上げで辛いなら
ゴルフRは、
さすがスポーツモデルと言うべきか、
他のワーゲンと比べると足は硬めです。
通常のゴルフに乗っていたり、
ゴルフGTIと比較したとしても、
結構違うので驚く人もいそうです。
思い通りに操れる点は魅力ですが、
接地感が強く突き上げも強いため、
人によっては腰が辛いかもしれません。
オートバックス等で買える、
シートクッションをお尻に敷くと、
多少はマシになるのではと思います。
しかしそれだけでは、
完全に負担ゼロとはいかず、
身体の疲労が残る可能性があります。
少し値は張りますが、
安心の日本製で50年以上の歴史があり、
医療現場でも人気の商品があります。
その名は「エクスジェル」で、
弾力があるけど不思議と柔らかい、
独自開発の素材が身体を守ります。
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医療現場やカーレースでは、
現在も実際に使われている所からも、
その信頼性は折り紙付きと言えます。
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![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/icon-mina.jpg)
値段は張るけど技術に裏付けされたものだし、健康には変えられないもんね。
まぁ一度買えば長く使えるしね。
ただ運転時の腰痛の原因は、
実は車自体にあることもあるので、
気になる人はチェックしてみましょう。
まとめ
ゴルフRと聞くと、
ものすごく尖ったイメージでしたが、
意外と柔らかな感覚で驚きました。
ゴルフGTIは、
さらに懐が深く穏やかな感じでしたが、
ゴルフRはやはりスポーツ寄りです。
ゴルフGTIよりは、
明らかに加速もハンドリングも鋭く、
ターゲットが明確に違うと感じました。
静かに運転していたとしても、
排気音は常にやる気をアピールして、
バラバラと熱い音を響かせます。
では最後に、
これまでの試乗を総合評価して、
10点満点で点数をつけたいと思います。
※S3スポーツバックはこちら