今回はベンツのAMGモデルでも、
最小のAMGであるA35セダンについて、
試乗インプレッションをお届けします。
Aクラスセダンをベースとして、
300psの2.0Lターボを搭載した、
正真正銘のAMGモデルです。
入門用のAMGモデルとして、
価格も抑えられていますが、
乗り味の印象はどうでしょうか。
サイズ・価格・エンジン性能
まず見た目は、
最近のドイツ車では増えてきている、
コンパクトセダンにあたります。
クラウンなどの、
一般的なセダンと比較すると、
短くて取り回し易くなっています。
- 全長4,560mm
(参考)A35 ハッチバック 4,440mm
- 全幅1,800mm
(参考)A35 ハッチバック 1,800mm
- 全高1,410mm
(参考)A35 ハッチバック 1,410mm
全長4,550mmだとクラウンより35mmほど短いね。
乗り比べると結構違うと思うよ。
ハッチバックと比較すると、
全長が20mm短いこと以外は、
全く同じサイズとなっています。
税込価格は6,510,000円で、
Aクラスセダンの最上位モデルである、
A250セダンとは約140万の差です。
A250セダンでも、
A35セダンと同じ2.0Lエンジンで、
224ps/350Nmと十分な性能を誇ります。
140万の価格差と聞くと、
たった1つクラスが上がるだけなので、
なんだかもったいないような気がします。
税込価格で600万超となると、
もうCクラスも十分狙える価格帯で、
車格が欲しい人は悩みどころです。
しかし、
走行性能の面から考えると、
A250とA35は完全に別モデルです。
外側の殻は同じですが、
中身はバッチリAMGなので、
期待を裏切らない走りを見せます。
ととっ、走行性能のお話はまた後でね!
あ、そうだったそうだった。
ちなみにエントリーグレードには、
A180という1.4Lモデルもあり、
こちらは136ps/200Nmとなっています。
アウディQ2のような、
コストダウンされた3気筒エンジンは、
今のところ用意されていません。
1.0Lエンジンだと、
やはりキビキビした走りは難しく、
採用していないのかもしれません。
Q2は街乗りで流すだけなら快適だと思うけど、スポーツ走行は難しいかな…。
SUVっていうのもあるけどね。
A35セダンの価格は、
同クラスのモデルと比較すると、
平均的な価格設定となっています。
例えば、
アウディのS3なら税込6,330,000円で、
ゴルフRなら税込5,909,000円です。
また、
M135iは税込6,300,000円となり、
概ねどのモデルも似た価格帯となります。
Cセグメントのスポーツモデルは、
およそ600万前後の価格帯で、
エンジンは2.0Lが一般的です。
出力は300ps付近となり、
街乗りでは少々持て余すものの、
スポーツ走行では程よい印象です。
フォルクスワーゲンでは、
もう少し安いホットハッチもあり、
税込400万付近でも購入可能です。
特にポロGTIは、
走りもキビキビして楽しく、
コストパフォーマンスは抜群です。
乗る前の印象は?
ベンツのAMGと聞くと、
通常ラインのモデルとは趣が異なり、
ガチガチのスポーツという印象です。
最も記憶に残っているのは、
C63の6.2L自然吸気エンジンで、
物凄いパワーとサウンドは別次元でした。
「100m先に車を置きにいく」ような一体感と加速だったね。
まだA3の速さに驚いてた頃かな。
今の新しいC63ワゴンも、
やはり凄まじい音と加速フィールで、
もうワゴン車の形状をした戦車です。
通常のCクラスとは、
明らかに違う雰囲気を醸し出していて、
AMGの凄みを至るところで感じます。
イメージ的には、スポーツというより戦争というか…。
まぁかなり荒々しい感じだよね…。
ただ今回のA35セダンは、
あくまでもAクラスをベースとした、
ベビーAMGとも言えるモデルです。
小さなAMGでは、
どんなAMGテイストが味わえるのか、
試乗前からワクワクしていました。
まとめ
A35セダンは、
Aクラスをチューンした最小AMGで、
そのエンジン出力は300psを誇ります。
AクラスのAMGと言うと、
ハッチバックのA45が有名ですが、
私はA45もA35も乗ったことがありません。
そのため、
AクラスのAMGがどんな印象なのか、
以前からとても気になっていました。
まずは、
A35セダンのエクステリアから、
順番にチェックしていきたいと思います。