2019年10月に発売された、
Aクラスで初めてのセダンである、
A250セダンを総合的に評価します。
このベンツのAクラスの他にも、
アウディA3・BMW1シリーズなど、
激戦区のCセグど真ん中のモデルです。
これらの中では上位グレードとなるため、
価格は税込500万に近づいてきますが、
果たしてその価値があるのでしょうか。
これまでの、
エクステリアやインテリア等の評価は、
それぞれ別記事をご覧ください。
↓これまでの記事はこちら
- 《概要編》
- 《エクステリア編》
- 《インテリア編》
- 《走行性能編》
高評価な点
今回の試乗をすべて含めて、
最も良かったポイントは、
インテリアにおける操作の利便性です。
スマホのように操作できるシステムは、
とても項目が多く細かく設定できる上に、
直感的で分かりやすく整っています。
ちょっと試乗しただけでは、設定の幅が広すぎて把握しきれなかったけど、かなり自分好みにカスタマイズできる感じだったよね。
アウディだとあんなに細かくないよね。
また、
コックピットの表示についても、
メーターのデザインが複数あります。
しかも、
メーター中心部の表示画面も選べて、
ナビ画面をどこに出すかも自由自在です。
インテリア部分では、
充電可能なスマホ置き場のカバーが、
ドリンクホルダーとの境目で止まります。
これによって、
充電中のスマホ通知を隠しながら、
ドリンクホルダーを使うことができます。
確かに彼女乗せてるときに、充電中にフッと違う女の子からの通知とか来ると困るもんね!…ってえぇーっ、そんなことあるのっ!?
ひとりでノリツッコミしてる…。
もしクルマは魅力的だけれど、
新車は高くて狙いづらいと思うなら、
中古車なら新車の6割ほどで乗れます。
年式や価格帯の希望を入れて、
事前に要望を伝えることができる、
ガリバー連携のサービスがオススメです。
もう一歩な点
一方、
もう少しがんばって欲しいと思ったのは、
無難にまとまり過ぎたエクステリアです。
どこにも破綻はありませんが、
少し鋭い目つきのヘッドライト以外は、
これといった目を引く魅力がありません。
そうなの?カッチリまとまっててカッコいい感じもするけど。
うん、まとまってはいるんだけどね。
AMGラインをオプション設定すれば、
フロントバンパー付近には羽が付き、
ホイールも18インチにアップします。
多少はスポーティになるものの、
それでもエクステリアだけで言えば、
素のCLAの方がアグレッシブな印象です。
Cクラスのセダンになると、
フルサイズで迫力も出てくるため、
ドシッとした安定感が表れてきます。
Aクラスの4,500mm付近では、
正直ハッチバックの方が伸びやかさを感じ、
より自然なスタイリングかなと思います。
10段階評価すると?
Aクラスの新型セダンである、
A250を総合的な視点で評価すると、
10点満点中6点です。
Cセグメントの中では、
高出力な2.0Lエンジンを搭載し、
最新の液晶画面なども装備しています。
ただ、
そのエンジンのチューニング具合は、
今一歩という印象が拭えません。
また、
エクステリアも刺激が少なく、
無難過ぎるところが気になります。
そして、
ほぼ税込500万近いプライスタグでは、
Cクラスも検討候補に上がる価格帯です。
んんー、確かにもうCクラスいっちゃえ!って思う人いるかも。
あちらは世界標準セダンだもんね。
A250セダンは、
車格を高く見せたくないけど、
速く便利な車が欲しい人向けです。