TTクーペの40TFSI試乗レビュー、
今回はこれまで見てきた各項目を、
総合的に評価したいと思います。
このTTクーペは、
惜しまれつつも最終モデルであり、
新車で買えるのは今が最後です。
オープンモデルである、
TTロードスターは既に生産終了で、
50台の限定モデルが発表されました。
コンパクトで印象的な見た目で、
アウディの広告塔として活躍し、
見たことのある人も多いと思います。
TTクーペは、
もうしばらく生産は継続されますが、
試乗車自体も少なくなってきています。
もし新車で欲しいと思うならば、
今がラストチャンスになるはずなので、
ぜひ一度試乗することをオススメします。
- 概要編
- エクステリア編
- インテリア編
- 走行性能編
※アウディの記事まとめ
高評価なポイント
今回の試乗で、
最も良かったと感じた点は、
インテリアの完成度の高さです。
運転に集中できるような、
無駄な装備をトコトン排除した、
思い切った仕様がとっても素敵です。
センターナビが無いため、
助手席の人は物足りない気もしますが、
この潔さが逆に魅力に映る人も多いはずです。
道案内はドライバーに任せて、
周りの景色や乗り味を楽しむ乗り方が、
TTらしいドライブなのかなと思います。
まぁその分視界はスッキリしてて気持ちいいもんね。
S3でもたまに画面収納するよね。
エアコン吹き出し口も、
中心部がスイッチとなっており、
デザインと機能性を両立しています。
とにかく無駄を排除する姿勢が、
利便性を求められる時代には新鮮で、
思い切りのよさが非常に好印象です。
ゴルフ8の脱!物理スイッチとはまた違う趣だね。
ゴルフの方は賛否両論だから…。
もしクルマは魅力的だけれど、
新車は高くて狙いづらいと思うなら、
状態の良い中古車を探してみましょう。
大手中古車サイトに公開する前の、
非公開車両をコッソリ探すことができる、
ガリバー連携のサービスがオススメです。
もう一歩なポイント
一方、
もう少し頑張ってほしかったのは、
2.0TFSIエンジンの走行性能です。
ボディは軽いものの、
やはりスポーティを売りにするなら、
もう少しパワーが欲しいところです。
出足は気持ち良いですが、
50km/hを超えると加速が鈍くなり、
見た目に反して加速感はほどほどです。
でもほら、どのラインナップも2.0TFSIだから気合いは入ってるよ?
うーん、45TFSIだけでよかったかな…。
ただ、
重厚感のある乗り味は魅力的で、
普段の街乗りが楽しく過ごせます。
10段階評価すると?
アウディ最後のコンパクトスポーツ、
TTクーペ40TFSIを総合評価すると、
10点満点のうち7点です。
とてもカッコいい見た目で、
質の高い乗り味も素晴らしく、
根強い人気を誇るだけはあります。
現行が最終モデルとなりますが、
最後までハイクオリティなモデルで、
随所に独自の工夫が施されています。
ただ走りの面では、
最低でも45TFSIの性能が無いと、
スポーティカーとしては不足です。
乗り味は重厚感が重視され、
ヒラヒラと舞うような印象は薄いので、
一度は試乗してみることをお勧めします。
今後のTTは、
EV方面に舵切りするとのことなので、
そちらもまた注視したいと思います。
まとめ
アウディのコンパクトスポーツ、
TTクーペはオシャレなだけでなく、
重厚な乗り味も魅力的な1台です。
決してスポーツカーではなく、
「スポーティ」カーの位置づけですが、
走りの気持ち良さは折り紙付きです。
ただ軽やかに走りたい人であれば、
S3の方がしっくりくると思うので、
性能だけで決めないようにしましょう。