CLA180シューティングブレークの試乗レビュー、今回は豪華なピアノブラックがふんだんに使われたインテリアを見ていきたいと思います。
基本は以前に試乗したAクラスセダンとほぼ同じなので、そちらの試乗レビューと併せてご覧いただければと思います。
またCLAシューティングブレークは中古車なら200万円台から狙えます。先代モデルから現在までの価格帯やグレード・オプションの選び方を詳しく徹底解説してまとめてみました。
ベンツは高級車の代名詞と言われるメーカーですが、実は意外な欠点もあることを見逃してはいけません。
ドイツ車歴15年超のアウディ・S3スポーツバックオーナーが考える、ベンツの欠点5選を以下のリンク先にまとめましたので、購入検討の人は必ず事前にチェックしておきましょう。
◎サイズ…全長4,690mm×全幅1,830mm×全高1,435mm
ひと言…全幅はCクラスの1,820mmより広い。
◎エンジンスペック…1.4Lターボ 136ps/200Nm(最大トルク1,460~4,000rpm)
◎0-100km/h加速タイム…9.6秒
◎ホイールベース…2,730mm
◎最小回転半径…5.1m
◎トランスミッション…7速AT
◎車両重量…1,460kg
◎JC08モード燃費…16.5km/L
ひと言…WLTCモードだと15.0km/L。実燃費は大体カタログ値の60~70%が目安です。
◎タイヤサイズ…18インチ 225/45
ひと言…標準で18インチなので大きめ。ただ足回りはそこまで硬くない。
◎オススメカラー…ホワイト・ブラック・イエロー
ひと言…カタログだとAMGモデルがイエローなので、意外とこれもいいかも。
洗練されたインテリア
まず運転席に座り込んで感じるのは、他のCセグメントではあまり見ないピアノブラック素材が多く用いられており、どことなくピカピカと派手な印象を受けることです。
コックピットと一体となった横長のディスプレイも映え、洗練された印象でありながらも必要なエアコン調整やボリューム調整は物理スイッチとなっており利便性も問題ありません。
近代的な進化を狙いすぎて失敗した例として、フォルクスワーゲンのゴルフ8があります。とにかく物理スイッチを極限まで廃することで「デジタル化」を目指しましたが、その代わりに利便性を大きく損なうことになりました。
音量もエアコンもタッチスライダーで、また反応が鈍いんだよねこれが…。
そして夜は真っ暗で見えない…。
タッチパッドに手置き用の飾り…?
センターコンソールには、タッチパッドと左右にボタンがあり効率よく画面操作が可能です。その手前を見るとシフトレバー的なものがありますが、これは単なる手を置くための飾りです。
せっかくとても便利な位置にあるのだから、固定式にするよりも手前に引いたり押し込んで走行モードを切り替えたりエンジンレスポンスを変えたりできたらいいのになぁ…と感じます。
シフトレバーを引いてスポーツモードにする的なアレね。
そうそう、一等地にあるマテリアルなのに。
操作性やレスポンスには優れている
操作に対するレスポンスはイイ感じで、アウディやワーゲンと比べても一歩先を行っていて心地よいです。操作性にも「しっかりお金がかかっているな」という印象を与えてくれます。
その他センターコンソール付近やステアリング等の詳しい印象については、A250セダン試乗レビューをご覧ください。
アンビエントライトは64色!
最近のベンツで人気のトピックスの1つは、やはり派手なアンビエントライトではないでしょうか。アンビエントライトは全車標準装備なので、オプションを追加する必要はありません。
ドイツ車でも他は意外と大人しいライトアップですが、CLAはむしろ明る過ぎるくらいで、夜はファンキーに踊り狂うパーリーピーポーを演出することができます。バカにしてません。
明るさも変えれるから、静かな色で暗めにすればいいんじゃない…?
静かな色でも点灯箇所が多いからねぇ…。
光る場所はかなりたくさんあり、前方ではダッシュボード・ドア・センターコンソールの3ヶ所+エアコン吹出口といった感じです。単色の場合は円形をドラッグして好きな色を選択します。
※単色の選択について「5:53~6:57」
10種類から選べるマルチカラー
もう1つのモードはマルチカラーで、これを選択することでYouTube動画でもよく見る「エアコン吹出口だけ違う色設定」が実現しますが、選べる色の組合せはプリセットで決まっています。
1.Ocean Blue…海の青さを色味の異なる2色の青色で表現。落ち着いた夜のひとときに。
2.Purple Sky…赤と青の混じった紫色が美しいプリセット。日が沈んだ後の夜になる前の静かな空間のイメージ。
3.Red Moon…青色と赤色が交互に入れ替わり、色味の強い印象。明るい月が駆け抜ける道を照らす。
4.Fire Red…赤色と黄色で激しく燃える様子をイメージ。ぶっ飛ばすスポーツ走行の時に。
5.Dawn Blue…明るい黄色と青色で、夜明け頃のすがすがしい朝焼けを思わせる。早朝のドライブのお供に。
6.Sun Yellow…色味の異なるオレンジ色で暖かさを感じさせる。ポカポカと穏やかな晴れの日に選びたい。
7.Jungle Green…黄緑色と緑色のコンビネーションで深い森を表現。ジャングルを走り抜ける時にぜひ…ないか。
8.Glacier Blue…「Glacier」氷河をイメージした涼しげなティファニーブルー。真夏の炎天下にぜひ…エアコンつけりゃいいか。
9.Color Flash…アニメーションONにすると、様々なカラーで明るく⇔暗くを繰り返す派手めなプリセット。
10.カラーミックス…各点灯パーツが5色バラバラに点灯するサイケなパリピ仕様。イビザ島で踊り狂いたい夢見るアナタに。
丁寧な説明でイイんだけど、なんかたまにチョケてない…?
ないない、超真面目に解説してたよ。
その時の気分に応じてワンタッチでカラー変更できるので、いちいち「ダッシュボードは赤色で、ドアはオレンジで、エアコン吹出口は…」と選ばなくて良いので便利だと思います。
※マルチカラーについて「1:36~5:47」
64色はどれも非常に美しい発色ですが、動画の中でもあった「青色が強く感じる」という意見はネット上でも散見されていて、確かにブルーライトと呼ばれる言葉通りかなと思います。
可視光線の中で最も強いエネルギーを持っているのは380~500nm(ナノメートル)と短い波長の青色であり、つまりこれがブルーライトなので、やはり青色はパワーが強いと思われます。
角膜や水晶体では吸収されずに、網膜まで到達しちゃうみたいだからね…。
夜スマホ見て寝れなくなるやつ…。
まとめ
CLAシューティングブレークは、エクステリアは特別でもインテリアはAクラスとほぼ同じ仕様となっており、運転席に乗って運転している限りではそこまで特別感は感じられません。
しかし、元々の質感が高い上にディスプレイも情報が多く便利で、特にどこかに不満を感じることはないはずです。
では、続いては最も大切な走行性能について詳しくチェックしていきます。
CLA180シューティングブレークは1.4Lと小さめのターボエンジンかつマイルドハイブリッドでも無いため、少し走りは気になるところです。