フォルクスワーゲンで人気の、
ゴルフシリーズ3台それぞれを、
試乗した上で詳しく比較してみます。
ゴルフ7.5⇒GTI⇒Rの順に、
価格もスペックも高くなりますが、
速ければいいという訳でもありません。
価格やニーズを検討して、
自分に合ったモデルを探すための、
参考情報としてご覧ください。
まずは各モデルにおける、
全体的な印象とスペックについて、
ご紹介してみたいと思います。
- スペック編(本記事)
- 価格編
- 走行性能編
- 総合評価編
パワーの差は2倍以上!
まずは、
最もベーシックなモデルである、
ゴルフ7.5から見ていきます。
ゴルフ7.5は、
3種類のパワートレインが用意され、
最も高出力なのは2.0Lディーゼルです。
加速の気持ち良さでは、
1.4Lターボの方が良いものの、
人により好みが分かれるところです。
ディーゼルはトルクが大きいから街乗りは便利だけど、高回転まで回らないもんねぇ…。
普段は上まで回す必要は無いけどね。
ただそれでも、
パワフルと言えるレベルではなく、
スポーツ走行はほとんど望めません。
これがワンランクアップして、
赤色が特徴のゴルフGTIになると、
出力は230psまで一気に上昇します。
さらにスポーツ仕様となる、
ゴルフGTIperformanceになると、
245psとさらに15psアップします。
実際に試乗してみると、
懐の深い走りが非常に好印象で、
明らかにゴルフ7.5より上質です。
単純に加速も速くなり、
0-100km/h加速は6.2秒まで短縮され、
十分にスポーティなモデルと言えます。
「スポーティーカー」だけど「スポーツカー」になるにはあと一歩かな。
5秒台半ばくらいは欲しいなぁ。
そして「最速のフォルクスワーゲン」、
ゴルフの頂上に君臨するゴルフRでは、
エンジンは300馬力を上回ります。
ゴルフ7.5と比較すると、
実に2.5倍というスペック差で、
もう同じ「ゴルフ」とは思えません。
ただ実は、
フォルクスワーゲンはゴルフRだけを、
他のゴルフとは区別しています。
価格表を見ると、
Golfの欄にGTIやGTEはあるものの、
「ゴルフR」は別枠となっています。
0-100km/h加速は4.6秒という、
まるでスポーツカー並みの加速で、
周囲にバフバフと後塵を浴びせます。
しかしどのモデルも、
パッと見ると普通のゴルフで、
そこまで表立った違いはありません。
それがいいという人もいれば、それじゃ物足りないという人もいるよね。
うーん、自分は物足りない派かなぁ。
スペックは2倍超ですが、
エクステリアは1.2倍ほどの違いで、
やり過ぎない美徳がそこにあります。
やり過ぎたい人には、
社外品でカッコいいエアロがあり、
それらで武装すると戦闘力が上がります。
見た目があまりにスポーツカーだと、
周囲の目が恥ずかしいと思う人には、
GTIやRはオススメだと思います。
ゴルフRのように、
出力が300ps超になってくると、
ホットハッチでも相当速いレベルです。
S3とかM135iとかA35とかが、この辺りのクラスだよね。
A35セダンはスパルタンだったなぁ。
まとめ
ゴルフシリーズは、
どれもコンパクトなドイツ車で、
ワーゲンの代表的な人気モデルです。
普通の街乗りでは、
ゴルフ7.5でも十分こなしますが、
スポーツ走行にはあまり向きません。
ゴルフ7.5とゴルフRでは、
実に2倍以上のスペック差があり、
ターゲット層が全く異なってきます。
ゴルフGTIもスポーティですが、
本気のスポーツ走行を楽しむなら、
やはりゴルフRが良いと思います。
では次は、
性能と比例して上がる価格について、
他のメーカーと比較していきます。