アウディの人気モデルであるA1・A3・TTはエントリー向けモデルとして、300~600万の価格帯で販売されていますが、それぞれ特徴があって迷う人もいると思います。
今回は車両価格・スペック・デザイン等を総合的に比較してみたいと思います。好みや用途に応じたピッタリの1台を一緒に探してみましょう。
■ アウディA1・A3・TT価格帯一覧
アウディの中古車については、A4やQ3等のDセグメントも含めて100~500万で買える車種をグラフにまとめて整理した記事もあります。
新車で無くてもいい人は、中古車なら新車価格で600~800万くらいでも5年落ちなら相当安く手に入るので、併せて検討してみるのもいいでしょう。
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A1・A3・TTのサイズ&価格比較
A1・A3・TTの3モデルについてモデル・グレード別に税込価格で一覧表にまとめると以下のような感じです。
300万以下で買えるモデルもありますが、基本的には350~400万の間でTTだけは500~600万といったイメージとなります。
■ アウディA1・A3・TT価格帯一覧
S-lineというのは外観ではエアロが付いたり、内装ではシートやワンポイント装備が追加される他、サスペンションもスポーツ仕様になるお得なオプションです。
- ホイールのインチアップ
- フロント・リヤバンパーのデザイン
- スポーツサスペンションへ変更
- スポーツシートへ変更
- 内装パネルがアルミパーツへ変更
そして「quattro」がグレード名に付くと、その名の通りアウディのアイデンティティである4輪駆動「クワトロ」が装備されます。
ただし、A3・TT等の横置きエンジンのクワトロは多板クラッチ式なので、前輪と後輪は直接繋がっていないため本来のクワトロとは少し仕様が異なっている点は覚えておきましょう。
本当は前後輪がシャフトで繋がってて、機械的にトルクが配分されるんだよね。
そう。A3・TTの場合はあくまでコンピューターが配分してるだけなんだよ。
頭に付く25・30・40・45等の数字は出力を表していて、概ね30以下だと1.0TFSI~1.5TFSI、40以上は2.0TFSIを指していると把握しておけばOKです。
出力表示だと分かりにくいので排気量も併せて比較したいという人は、アウディの全車種・グレードの排気量や価格をまとめた一覧表があるのでそちらを参考にしてください。
A1とA3はサイズも価格も違う
最小モデルのA1と人気ハッチバックのA3は、大きさも価格もワンランク違っていて同じフィールドに乗ることは正直あまりありません。
A1は全長4,000mm程度で国産車で言うところのヤリスやデミオ等と同じサイズ感となるため、軽自動車の1段階だけ上の車種といった印象です。
■ A1スポーツバック外観
価格帯としては300~400万の間となり、上位グレードの35ではエンジンが1.5TFSI(150ps/250Nm)となるため、ボディ重量も相まって余裕のある走りが楽しめます。
ただし購入時にはMMIナビゲーションが必須となるため、オプション費用の約300,000円は必ずオンされるものと考えておきましょう。
インテリアも凝ったデコラティブパネルがあしらわれていたりと、入門モデルとは思えない造り込みもA1スポーツバックの大きな魅力と言えます。
■ A1スポーツバック ダッシュボードデザイン
A1スポーツバックも中古車であれば100万から十分狙えます。グレードやオプション等の選び方をまとめた中古車購入マニュアルもぜひ以下のリンク先より参考にご覧ください。
A3になると全長4,300mm程度、全幅も1,800mm付近となり標準的なハッチバックと言われるサイズまで大きくなります。
外から見ても車内にいても小さく・狭く感じることはほとんど無くなり、日本の道路にピッタリの程よいサイズ感だと言えます。
■ A3スポーツバック(2020年式)外観
価格帯もワンランクアップして350~500万まで上昇するので、国産車ならアルファードやハリアーも射程圏内に入ってくることとなります。
最近は価格もドンドン上がってきていますが、A3は何とか価格帯を維持していると言えます。セダンとの価格差は、セダンの方がどのグレードも+20万前後となっています。
A3スポーツバックもA1スポーツバック同様に中古車なら200万以下でも狙えます。同じくグレードやオプション等を詳しく整理した中古車購入マニュアルも併せてご覧ください。
A3とTTのサイズ・価格比較
一方、TTになるとA3スポーツバックと比較して全長は少し短く、全幅は少し大きくなる感じです。TTは全長4,200mm・全幅1,830mmが基本となります。
TTは2023年5月に発表された「ファイナルエディション」を生産終了の記念モデルとし、25年の歴史に幕を下ろすことが決まっています。
■ TTクーペ(2015年~2023年最終モデル)
全長の200mm差はそれほど運転していて差を感じませんが、全幅の+30mmは都市部や狭い住宅街を走る時は結構差があると感じるハズです。
ワイド&ローに構えるボディラインは美しいですが、車内がその分広くなるワケでもなく実用性はあまり高まっていないというのが正直な感想ではあります。
まぁそもそも贅沢な2ドアクーペに実用性を求めるところが…。
次にTTの価格を見ると、安くても500万・上級グレードの45TFSIだと600万超というなかなかのプライスタグが付けられています。
A3の最上級グレードである40クワトロスポーツでも、TTの廉価グレードである40よりも約20万安くなっていてしっかりとランク差が付いている印象です。
■ アウディA1・A3・TT価格帯一覧
乗り味で比較すると、TTは軽快感はなく重厚な乗り味、A3は見た目によらず軽快な乗り味が特徴となっていて、実はヒラリヒラリと走らせられるのはA3だったりします。
TTは接地感が非常に高く、ゆっくり走っていてもアウディらしい高級感のある乗り味を味わえますが、見た目から想像するキビキビ感は無いので気を付けましょう。
■ TTクーペ
まぁでもそれは他のドイツ車と比較しているだけで、国産車と比べると全然ヒラヒラ走ると思うよ。
でもさ、A3の軽快感は結構驚きだしオトクな印象あるよね。
A1・A3・TTの排気量&パワーウエイトレシオ比較
次にモデルの垣根を越えて、エンジン性能を基準に並び替えます。馬力とトルクでそれぞれ車種・グレード別に一覧表にまとめてみました。
■ アウディのスポーツバック・クーペ エンジン性能一覧
すると、A3の下位グレードである30TFSIとA1の35TFSIが入れ替わりました。
A3が弟分のA1に負けちゃった。
これはA1のスペックが高いよね。
A1の大きさで150ps/250Nmとなるとなかなかのハイスペックなので、A3が非力という訳ではありません。
A3は40TFSIになるとA1 35TFSIのスペックを上回り、TT 40TFSIとほぼ同じ性能となります。
■ A1・A3・TTの馬力・トルク一覧
では次に各モデルを価格順に並べて、一覧表にするとこんな感じです。この3車種だと300~600万の幅に全てが収まる感じになりました。
■ アウディのスポーツバック・クーペ 価格帯一覧
ふむふむ…、あ、A1 35TFSIはさっきの性能順と同じところにいるね。
実はそうなんだよね。
エンジン性能と価格を置き換えても実は順番はそのままで何も変わらず、両者はきれいに比例しています。しかし、単純に馬力の大きい車が速い、といえるものではありません。
エンジン性能が高くても、それ以上に車が重たい場合は特に加速する時に車が重く感じます。そこで、今度はパワーウエイトレシオという馬力と車重の関係を示す指標を使います。
お馬さん1頭が何キロの重さを引っ張ってるかってやつだね。
おぉ、ちょっと分かりにくい例えだね…。
この指標は「kg/ps」という単位で、細かいことは抜きで感覚的に言うと数値が小さいほど車が軽く感じます。
さっきの価格順(=エンジン性能順)のまま、このパワーウエイトレシオを加えて並び替えると以下のようになります。
■ アウディのスポーツバック・クーペ パワーウエイトレシオ&価格比較
ふんふん、あ、やっぱり大体は価格順になってるんだねぇ。
やっぱり性能と価格は比例してるよね。
つまり、お金を出して車両価格が上がるほど車が軽く感じることになります。
A1 35TFSIのところでワンランクアップしているので、ここから上はスポーティと言えそうです。
となるとやっぱり400万以上は用意しないと、アウディのスポーツはほとんど楽しめないと…。
ま、まぁやっぱり舶来物だし…。
小物アクセサリーのお買物!
ここで少し休憩して、アウディに関するグッズ等をいくつかご紹介したいと思います。まずは、クワトロの象徴とされるゲッコーを車内用フレグランスにしたものです。
付属クリップを使ってエアコン吹出口に装着できるため、オシャレかつ可愛くていい感じです。続いては、炎天下の直射日光を防ぐことで熱さ対策に必須のサンシェードです。
純正アクセサリーなので高品質でワンポイントでゲッコーもあしらわれ、オシャレでカッコいい仕上がりです。
最後は快適なドライブが楽しめるクルマ用の高機能クッションです。新素材のエクスジェルは医療の現場でも長く愛用されていて、背中・腰・お尻への負担を軽減します。
ただ運転時の腰痛の原因は実は車自体にあることもあるんだよね。
気になる人はチェックしてみよう。
その他、楽天市場でランキングTOP30のカー用品をまとめた記事もあるので、手軽に人気&お役立ちグッズを知りたい人は併せてチェックしてみましょう。
アウディ関連のアクセサリーを探しているなら、純正品以外に出回っているたくさんのグッズを一気にまとめた以下の記事もぜひご覧ください。
まとめ
A1・A3・TTはコンパクトなアウディが欲しい人が候補として挙げることが多い入門~普及モデルですが、300~600万と意外と価格幅は広くなっています。
とにかくアウディなら小さくてもOKならA1、荷物も積めてバランスの良いクルマならA3、アウディらしいプレミアム感を贅沢に味わいたいならTTといった感じで選びましょう。
今ならSUV好きならQ2もあったりするけどどう?
Q2はディーゼルエンジンなら400万台で買えてオススメ。
また、中古車でもOKなら価格はグッと抑えられるので、A1・A3であれば200万以下で10年くらいは乗れるクルマがいくらでも見つかります。
中古車を買う時は「非公開車両」という一般に流通する前のクルマだと安く状態の良いものがたくさんあるので、以下のリンク先の非公開車両お探しサービスをぜひ検討してみましょう。