A250セダンは、
ハッチバックとセダン両方合わせて、
唯一の2.0Lガソリンエンジン搭載車です。
Aクラスの中では、
ハイパワーな部類に入るモデルですが、
実際の走りはどうなのでしょう?
ベンツは高級車の代名詞と言われるメーカーですが、実は意外な欠点もあることを見逃してはいけません。
ドイツ車歴15年超のアウディ・S3スポーツバックオーナーが考える、ベンツの欠点5選を以下のリンク先にまとめましたので、購入検討の人は必ず事前にチェックしておきましょう。
出足の印象はキビキビ
エンジンをかけてみると、
車内の遮音が行き届いていて、
アイドリング音はあまり聞こえません。
静かな車内はベンツらしいですが、
その一方スポーティな雰囲気は無く、
穏やかで優雅という感じです。
内装も分かりやすい高級感が漂っているから、余計にそう感じるんだろうね。
素材感とか骨太なデザインとかだね。
公道に出て軽く踏み込んでみると、
アクセルにかなり敏感に反応して、
セダンの車体をグイッと加速させます。
その感覚は、
以前に試乗したアルテオンとそっくりで、
最近はどの車も出足のトルクは高めです。
ただアクセルオフの時に、
変な挙動を見せるアルテオンとは異なり、
A250はあくまでも自然な減速です。
30km/hくらいまでの出足は、
とても踏み込みに速く応答するため、
スタートは非常に心地よく感じます。
同じベンツでは似たような感覚で、
CLA180の1.4Lターボに試乗した時も、
出足からキビキビとして心地良い印象でした。
速度域で落差のある加速感
しばらくして前が空いたので、
少し強めにアクセルを踏んでみると、
結構な音と共に緩やかに上まで回ります。
しかしエンジンの高回転部分は鈍く、
出足とは対照的な反応を示すため、
肩透かしをくらうような印象です。
出足が良いだけに、余計に高回転の鈍さが引き立ってしまうというか…。
低中速でのんびり乗るならいいかなぁ。
しかし、
それでも2.0Lエンジンは224psあり、
踏み続けるとペースを保って加速します。
0-100km/h加速は6.3秒で、
クラウン2.0Lの約7.5秒と比較しても、
十分スポーツセダンと呼べるタイムです。
急加速をしなければ、
高速でも十分に快適に走れるレベルで、
特に不満を感じるわけではありません。
少なくとも90km/hくらいまでは、
加速感をある程度維持したまま、
滑るようにスピードが上がっていきます。
また、
ステアリングやブレーキについては、
ナチュラルな反応で好感触です。
標準装備のパドルシフトは、
大きくしっかりとした作りで、
かなり硬めの操作感となっています。
AMGも同じパドルシフトだよね、なんだか気分が盛り上がっちゃう!
触ってるとテンション上がるよね。
アウディもBMWも、
パドルシフトはもっと柔らかいので、
この硬さにはベンツのスポーツを感じます。
まとめ
A250セダンは、
出足は高トルクによりスムーズで、
とても心地よく走り出してくれます。
しかしその後の加速は、
周りの車と遜色ない加速は見せますが、
踏み込んでも官能的ではありません。
加えて、
高回転でのレスポンスは良くないため、
峠を走らせるのは少し難しそうです。
では最後の記事では、
これまで見てきたA250セダンを、
全方向から総合評価したいと思います!