ミニのクロスオーバー試乗レビュー、
ディーゼルモデル「クーパーD」を、
総合的に評価してみたいと思います。
ミニと言っても、
DセグメントのSAVに属する、
決して小さくはないモデルです。
BMWの別ブランドですが、
伝統のミニらしさが随所に見られ、
オシャレな雰囲気に包まれています。
↓これまでの記事はこちら
- 概要編
- エクステリア編
- インテリア編
- 走行性能編
高評価なポイント
今回の試乗を通して、
最も良かったと感じたポイントは、
全体的なボディのサイズ感です。
一般的なSUVと比べると、
全高が低いスポーティな見た目を、
BMWはSAVと呼んで区別しています。
クロスオーバーも例に漏れず、
正面から見ると十分な量感ですが、
横から見てもノッポには見えません。
カタマリ感のあるデザインですが、
ミニらしい可愛らしさも纏っており、
唯一無二の個性を感じさせてくれます。
サイドはカクカクしてて可愛いし、お尻は丸っこくて可愛いよね。あ、正面もワンちゃんみたいで可愛いかも。
な、何見ても可愛く見えるだけじゃ…。
もしクルマは魅力的だけれど、
新車は高くて狙いづらいと思うなら、
中古車なら新車の6割ほどで乗れます。
年式や価格帯の希望を入れて、
事前に要望を伝えることができる、
ガリバー連携のサービスがオススメです。
もう一歩なポイント
一方、
ここは少し残念だなと思ったのは、
ディーゼルエンジンの走行性能です。
低速トルクは十分ですが、
50km/h辺りからの加速は鈍く、
爽快とは言えないフィーリングです。
えーひどいよっ!だってそれがディーゼルエンジンなのに!
い、いや最近は変わってるのかなって…。
スポーツ走行をしようにも、
踏み込みの深さに関わらず穏やかで、
飛び出すような加速感は味わえません。
しかし逆に街乗りとなると、
均質な加速感が扱いやすく、
思い通りに車を操ることが可能です。
また、
大柄ボディでもハンドリングは素直で、
ゴーカートフィーリングは健在です。
でもやっぱり、
ガソリンエンジンを選んだ方が、
楽しくてオススメだと思います。
10段階評価すると?
ミニだけどビッグなクロスオーバー、
「クーパーD」グレードの総合評価は、
10段階のうち4です。
走行性能はあと一歩ですが、
この部分はまだ上位グレードとして、
クーパーSやクーパーSDが控えています。
ベースグレードと考えると、
街乗りはしっかり心地よく走るため、
必要十分なスペックかなと思います。
そして、
エクステリアやインテリアは、
ミニの世界観を色濃く感じます。
外から見ても中から見ても、
すぐミニと分かるデザインは素晴らしく、
際立つ個性は非常に魅力的です。
リア部分のピクニックベンチは、
アウトドア派にはオシャレな装備で、
欲しいと感じる人も多いと思います。
価格は約400万からと高めですが、
Dセグメントのミニという立ち位置で、
上手くプレミア感を演出しています。
まとめ
ミニのクロスオーバーは、
堂々たるDセグメントの高級SAVですが、
ミニらしい可愛らしさも忘れません。
ミニが好きな人ならば、
個性的な内外装も魅力の1つとなり、
ますます購入意欲を刺激されるはずです。
ナビ画面が小さかったり、
メーター類がチープだったりするのも、
なんだか許せてしまうのかもしれません。
走りは街乗り専用といった感じなので、
たまにはスポーティに走りたい人は、
ガソリンエンジンがオススメです。
さらに走りを重視するならば、
並み居るドイツ車と互角に戦える、
3ドアモデルも検討してみましょう。