アルテオン試乗インプレッション、
ドイツ車を評価する上で必須となる、
走行性能についてお伝えします。
アルテオンは、
最高級モデルとして堂々と鎮座する、
流麗な外観の大型4ドアクーペです。
見た目はかなり大柄ですが、
巷ではスポーティと言われるこのモデル、
実際の印象はどうなのでしょうか?
コンテンツ
アイドリング時の音と振動
まず乗り込んで始めに感じたのは、
相当にアイドリング音が大きく、
エンジンがその存在を主張します。
それって、エンジンかけてすぐだからじゃなくて?
いや、試乗が終わるまで同じだったよ。
座っていると、
ブルブルブル…といった細かな振動が、
身体に伝わり続けます。
アウディのS3スポーツバックも、
確かに初めは大きいアイドリング音ですが、
2~3分で落ち着いて静かになります。
また運転していても、
アルテオンで感じた振動は無いので、
味付けの問題なのだと思います。
超敏感な出足にビックリ!
そして、
クイッとアクセルを踏み込んでみると、
あまりの敏感さに非常に驚きました。
その出足は、
S3のSportモードより速いと感じるほどで、
一瞬身体が後ろにのけぞるほどです。
ほんとビックリした!大きな車だから、まさかあんな反応するとは思ってなかったもん…。
ギュンッ!て感じだったよね。
驚いてアクセルオフすると、
今度はエンジンブレーキがかかり、
今度は逆に前のめりになりました。
素早く吹き上がったエンジンは、
すぐまた元の回転数に戻るため、
強いエンジンブレーキがかかります。
そのため、
アクセルを3~4割ほと踏んで加速すると、
足を離すたびに車内がギコバタします。
どうしてこんな設定にしたのかな…?ゴルフRとかもこんな感じ?
うーん、ゴルフRは乗ったことないなぁ。
これは、
出足が良いと呼べるのか疑問ですが、
そのまま加速するならいい感じです。
ある程度踏み込んだアクセルは、
しばらく踏み続けて加速する前提で、
足を離すのは想定外なのかもしれません。
中間加速は意外と鈍い!?
次に、
幹線道路に入るとSモードにして、
少し強めに踏み込んでみました。
すると、
あれだけ元気の良かったエンジンが、
今度は大きな車体に苦労し始めます。
普段乗ってるエンジンだから、味付けの違いはよく分かるよね。
うん、でも車重の違いも考慮しないとね。
シフトダウンして加速すると、
それなりに気持ちよく走りますが、
とても速いと感じるほどではありません。
アルテオンの0-100km/h加速は、
メーカー公称値で5.6秒ですが、
感覚では7秒弱くらいの印象でした。
やはり車が重たいので、
スポーティで爽快な走りといよりは、
ラグジュアリーな乗り味の印象です。
ワーゲンとしては硬めの足回り
ステアリングを握っていると、
路面の情報が手のひらに細かく伝わり、
これぞドイツ車!な走行フィールです。
段差にはそれなりに反応し、
ドドッという突上げは一瞬ありますが、
すぐに姿勢変化が収まって心地良いです。
ただ路面の細かな情報は、
ほとんど拾い上げて伝わるため、
初ドイツ車だと疲れるかもしれません。
タイヤも結構大きめで、
スポーツ仕様では全然普通ですが、
足回りはきっちり締まっています。
ゆったりと乗りたい人は、
レグノ等のコンフォートタイヤなら、
また乗り味は全然異なってきます。
ちなみに輸入車のタイヤは、
国産車とはピッチが異なっていたりで、
スムーズに交換できない時があります。
カタログ等でチェックしたはずでも、
細かなスペックが違ってセットできずに、
交換してもらったという話も聞きます。
輸入車のタイヤって意外と置いてなくて、お店の人も自信なさげだったりするよね…。
こっちは全然分からないのにねぇ…。
そんな時はタイヤフッドなら、
輸入タイヤを豊富に揃えているので、
アルテオンに合うタイヤがすぐに見つかります。
無料6ヶ月パンク保証と、
全国約5,000店舗での無料交換予約付きで、
サクッとタイヤ交換が完了します。
もう1つ有名なオートウェイはどうなの?
アジアンタイヤとかの低価格タイヤなら最安が見つかるかも。
タイヤは知らないうちに擦り減るので、
まずは今履いているタイヤについて、
交換時期かどうかをチェックしましょう。
首や腰が突き上げで辛いなら
アルテオンは、
さすがスポーツモデルと言うべきか、
他のワーゲンと比べると足は硬めです。
思い通りに操れる点は魅力ですが、
接地感が強く突き上げも強いため、
人によっては腰が辛いかもしれません。
オートバックス等で買える、
シートクッションをお尻に敷くと、
多少はマシになるのではと思います。
しかしそれだけでは、
完全に負担ゼロとはいかず、
身体の疲労が残る可能性があります。
少し値は張りますが、
安心の日本製で50年以上の歴史があり、
医療現場でも人気の商品があります。
その名は「エクスジェル」で、
弾力があるけど不思議と柔らかい、
独自開発の素材が身体を守ります。
医療現場やカーレースでは、
現在も実際に使われている所からも、
その信頼性は折り紙付きと言えます。
値段は張るけど技術に裏付けされたものだし、健康には変えられないもんね。
まぁ一度買えば長く使えるしね。
ただ運転時の腰痛の原因は、
実は車自体にあることもあるので、
気になる人はチェックしてみましょう。
社外品でチューンアップ!?
もし、
標準状態で物足りない場合は、
社外品で性能向上も可能です。
ボンネットの中を開けて、
専用機器をケーブルに繋ぐと、
馬力とトルクが大幅アップします。
この機器だと、
パワーレベルの設定によって、
以下のようにスペック向上します。
- 馬力
ノーマル280ps⇒334ps(+54ps)
- トルク
ノーマル380Nm⇒481Nm(+101Nm)
ひえぇ、すごいね…。でも車には良くないんじゃ…。
まぁ当然負荷はかかるよね。
車のコンピューター自体を、
直接書き換えるわけでは無いため、
元の状態に戻すことも可能です。
ただ導入には、
当然ある程度リスクを伴うため、
購入先などとよく相談すべきです。
小物アクセサリーのお買物!
ここで少し休憩して、
VWに関するグッズ等を、
いくつかご紹介したいと思います。
まず最初は、
ポロGTI・ゴルフGTI・ゴルフRでも使える、
カーボン仕様の本格派パドルシフトです。
見た目のカッコよさだけでなく、
スポーツ走行でも非常に操作しやすく、
実用性もあってオススメです。
続いては、
VWロゴで足元をオシャレにする、
並行輸入の純正ホイールキャップです。
さすが純正品らしく、
VWのエクステリアにぴったりで、
スマートな印象を与えてくれます。
最後は、
自宅でガラスコーティングが可能な、
ピカピカレインのご紹介です。
通常は専門業者に依頼して、
10万円ほど費用がかかりますが、
驚きのたった9,980円で購入できます。
ネット販売ランキングでも第1位の常連で、
18年も続くロングセラー商品であり、
非常にオススメな逸品だと思います。
番外編として、
空気清浄機やコインケースも、
オススメ5選としてまとめています。
まとめ
アルテオンに搭載するエンジンは、
280ps/380Nmの2.0Lターボで、
スペック的には確かに高性能です。
しかし、
その性能を十分に活かしきれているかは、
少し疑問が残るところです。
また足周りは固く、
この点で見るとスポーツ寄りで、
ゆったりと乗るイメージではありません。
アルテオンの走りの特徴について、
ポイントを簡単に整理すると、
おおむね以下のとおりです。
- アイドリングでは大きな振動
- 出足はかなり敏感でびっくり
- しかしアクセルを離すと前のめりに
- 中間加速はそこまで速く感じない
- 足周りは相当固めでスポーティ
やはり、
総合的に考えるとスポーティなモデルで、
外観の印象通りなのだと思います。
どっちとも取れる部分があって難しいよね。でもあの出足はスポーツに違いないよ!
あんなに鋭い出足はなかなか無いよね。
意外な走りを見せたアルテオンの、
すべてを含めた総合評価については、
次の記事をご覧ください。