CLA180シューティングブレークは、Cセグメントとしては優雅なルックスで実用性も高い贅沢なモデルです。
価格も贅沢でベースグレードでも500万超となり、1つ前の世代ならCクラスワゴンも狙える価格帯です。
新しいCクラスはビックリするほど高くなったんだよね…。
いくらプチSクラスと言っても…。
今回の記事では、これまで見てきたエクステリア・インテリア・走行性能を総合評価して10点満点で点数をつけています。
またCLAシューティングブレークは中古車なら200万円台から狙えます。モデル別の特徴・価格帯・選び方をまとめた中古車購入マニュアルも併せてご覧ください。
◎サイズ…全長4,690mm×全幅1,830mm×全高1,435mm
ひと言…全幅はCクラスの1,820mmより広い。
◎エンジンスペック…1.4Lターボ 136ps/200Nm(最大トルク1,460~4,000rpm)
◎0-100km/h加速タイム…9.6秒
◎ホイールベース…2,730mm
◎最小回転半径…5.1m
◎トランスミッション…7速AT
◎車両重量…1,460kg
◎JC08モード燃費…16.5km/L
ひと言…WLTCモードだと15.0km/L。実燃費は大体カタログ値の60~70%が目安です。
◎タイヤサイズ…18インチ 225/45
ひと言…標準で18インチなので大きめ。ただ足回りはそこまで硬くない。
◎オススメカラー…ホワイト・ブラック・イエロー
ひと言…カタログだとAMGモデルがイエローなので、意外とこれもいいかも。
高評価なポイント
CLA180シューティングブレークの最も魅力的なポイントは、言うまでもなくその美しいプロポーションです。
特にサイドからリヤにかけての流れは特徴的で、ワゴンの積載性を持ちながらクーペ的なデザインを持ち合わせています。積載量もクーペの460Lに対して505Lへと拡大されています。
天井高さはクーペ910mm・セダン945mmに対して955mmと高くなっています。
セダンより高いんだ。もっと低く見えるね。
流線型ボディだから低く感じるんだよ。
ベースとなるAクラスと比較して、追加されたボンネットにある2本のプレスラインが強い押し出し感を演出します。
AMGラインだと、通常は黒く見えるグリル部分にシルバーの粒々が追加され「ダイヤモンドグリル」と呼ばれるデザインへと変わります。
サイドビューも標準で18インチタイヤを履いておりカッコいいですが、維持費は少々高くなることが予想されますので注意しておきましょう。
ちなみにタイヤ交換の際はネット通販系が最も安く買えます。タイヤフッドなら無料でオートバックス・ガソリンスタンドでの交換予約も同時で、ワンストップでタイヤ交換OKです。
もう一歩なポイント
逆にもうちょっと頑張ってほしかったと感じるのは、Aクラスとどこが変わったのか分からないインテリアです。
Aクラス準拠なのでクオリティ自体には全く問題ありませんが、CLAシューティングブレークならではのポイントが見当たりません。
百歩譲ってインフォテインメントシステムは仕方ないとしても、その他装飾パーツやちょっとした追加機能は欲しかったです。
コストダウンの金太郎アメ感がスゴイよね…。
コミコミだと600万近いんだから…。
またインテリア編レビューでは触れていませんが、スイッチの押し心地にはもっと小気味良さが欲しいところです。カチッという音はほとんどなく、センターコンソールのパッドは重くて押しづらかったりと、気遣いが不足している印象がありました。
せっかく贅沢なモデルなのだから、細かな点にもオーナーを悦ばせようとするポイントがあればよかったなと感じます。
10段階評価すると?
オシャレなクーペ風ワゴンであるCLA180シューティングブレーク、総合的に評価すると10点満点中5点となりました。
最も魅力的なのが外装で、最もイマイチなのが内装という何ともアンビバレントな結果となりましたが、肝心の走りはイイ感じです。
1.4Lターボエンジンはモーター支援が無くとも低速域から元気よく走り出してくれます。50km/hくらいからは辛くなってきますが、のんびり運転する分には非力さは感じません。
どのモデルからもちょっぴりスポーティな雰囲気が漂ってイイよね。
まだAMGとの格差は凄いけどね。
少し気になる価格は最低グレードでも500万超、CLA250だと600万超まで上がり、A4アバントなら35TFSIのS-lineが買えちゃいます。35TFSIは2.0TFSI(150ps/270Nm)で、かつS-lineはベンツで言うAMGラインのことなので、格上の中間グレードが狙えることになります。
しかもこっちはDセグメントだからね…。
ううーむ、やはりベンツは高いねぇ。
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自動車のサブスクってクルマ代は毎月定額で、車検とか税金の定期的にかかる費用は別に払うってこと?
いやいや、車検費用や税金も月額に含まれるよ。
そもそも自動車サブスクって何?という人は、自動車サブスクを知らない初心者に向けた記事があるので、まずはそちらをサクッと読んでいただければどんなものかが分かります。
SOMPOで乗ーるならCLAシューティングブレークは4グレード(200d・250・35・45)あり、最も安い200dならナビ・ETCを付けたとしても月額71,850円から乗れます。
設定では9年契約となっており、この場合9年後にはそのままクルマが自分のものとなるため、続けて乗ってもよし、下取りに出して別のクルマに乗ってもよしと、自分で選べます。新車なので契約から3~5年までは新車保証が付くことから、普通に乗っていればそこまで大きな修理での出費は少なく、未来の出費の予定が立てやすいのは大きなメリットです。
クルマを所有していると、車検は意外とすぐにやってくるし税金は毎年コンビニに行かなきゃだし…。
税金はついつい忘れて利息が乗るんだこれが…。
まとめ
CLA180シューティングブレークは、Cセグメントでありながら最低でも500万超となかなかにリッチな車種ですが、その流麗なスタイリングは非常に魅力的です。
シューティング(狩猟)のためのブレーク(馬車)という語源の通り、1960年~1970年代のイギリスにおいて富裕層が趣味で行う狩猟で使われたクルマからきた名称です。
クーペライクなボディでありながら、狩猟のための銃・ターゲットを追い詰めるための犬・獲得した獲物を乗せるために広いキャビンが後方に用意されているのが特徴です。
お金持ちの趣味のためのクルマだったってことね。
そしてベンツ!刺さる人には刺さりそう。
しかし、見た目ほどにインテリアは特別感が無く「あぁAクラスだなぁ…」という印象で、乗る前に見たスタイリッシュさを脳裏に焼き付けながら満足感を得る必要があります。
ワゴンボディの重さを感じさせることもなく、日常域では快適かつちょっぴりスポーティに走ってくれるので不満はなく、1.4Lターボエンジンとしては出色の仕上がりです。