BMWのM135i試乗レビュー、
今回は乗る度に触れる部分である、
インテリアを詳しく見てみます。
118iとは違って、
パドルシフトや青いステッチなど、
Mモデル特有の装備が多くあります。
目で見て分かる部分に、
差別化が多くて好印象ですが、
メーターは共通表示となっています。
スピードメーターとタコメーターは、
円を描くように逆向きになっていて、
少し感覚的に分かりづらい気がします。
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スッキリし過ぎてコスト削減…?
まず座り込んで感じるのは、
無駄な装飾を省いたシンプルな造りで、
ドイツ車らしいカチッとした印象です。
ステアリングは太く、
Mパフォーマンスらしい青ステッチで、
見るたびにテンションが上がります。
アウディS3と比べるとかなり太いよね、女の人は運転大変そう…。
一部薄くて握りやすくはあるけどね。
シフトノブ付近を見ても、
平面パネルの中に綺麗に収まり、
スッキリしてスタイリッシュです。
ただドライブモードのボタンは、
1枚のパネルを共通利用しているため、
押すと他の部分もペコペコ動きます。
コストダウンは理解できますが、
見た目と操作感がかなり落ちるので、
せっかくのプレミアム感が薄れます。
う~ん細かいポイントではあるけど、確かにアウディなら別々のボタンかも。
ハプティックチームが許さないはず!
センタークラスターを見ると、
こちらも平面的でスキッとしていて、
直感的に触れやすくイイ感じです。
しかしここも、
スイッチの感触がどことなく安っぽく、
ペコッペコッという擬音が似合います。
常に触れる部分には、
カチッとした硬質な感覚と音で、
小気味良さを感じたいものです。
同じ系統でも、
ミニ系のスイッチはより弾力が強く、
豊かなフィードバックが魅力的です。
またアウディのA3にある、
センタークラスターのスイッチ類は、
ドイツ車では最高峰の心地よさです。
ドライブセレクトやハザードスイッチのことだよね。うん、硬くて気持ちいい…!
みなちゃん!?あ、他意は無いのね…。
バケットシートは少々狭め
シートに座ってみると、
ドイツ車らしく硬めで座り心地はよく、
長時間のドライブでも快適そうです。
しかし左右の張り出しも大きく、
フルバケットに近いくらいの印象で、
人によっては狭く感じると思います。
ただこれくらいの方が、
身体の姿勢変化が少なくなるので、
首や腰を痛める可能性は低くなります。
う~ん、でも結構足回りもスポーティで締め上がってるんだよねぇ…。
まぁそりゃ「M」仕様だからね。
どうしても気になる人は、
しっかり首や腰をサポートするため、
シートクッションがあると安心です。
安いクッションなら、
通販でも1,980円からありますが、
本当に身体に良いかは疑問です。
日本の医療現場で活躍する、
高機能クッションのエクスジェルなら、
運転時の負担を最小限に減らせます。
なかなか値段は張るけど、量販店のクッションとはワケが違う!
50年以上続く老舗だからね。
ただ運転時に腰が痛む人は、
車自体に原因がある可能性もあるので、
一度確認することも大切です。
液晶表示は美しいが欠点も…?
次にコックピットを見ると、
非常に色鮮やかで美しい画面で、
カッコよさはドイツ車随一です。
表示内容を絞っているため、
左右2つのメーターがデザイン性に優れ、
まさにコックピットという感じです。
背景が暗いから、発色もきれいに見えるのかもしれないね。
「M135i」と表示されるのもイイね。
また動きも滑らかで、
針が近づくと数字が拡大表示され、
視認性も高くなる工夫がされています。
各ドイツ車ごとに特徴がある、
デジタルコックピットの違いは、
見ているだけでも楽しくなってきます。
ただ画面は確かに美しいものの、
試乗しながらポチポチ触ってみると、
同時にいくつか気になる点もあります。
逆向きに走るメーター
2つのメーターを見ると、
ちょうど円を描くような配置となり、
確かにデザイン性には優れています。
しかしこの場合、
回転計が通常と逆回りに上がるため、
これまでの感覚と数値が一致しません。
左右を同時に見ようとすると、
カエルのように視野が広くないと、
スムーズに確認できないと思います。
何だかサラッと悪口を言っているようないないような…。
ん?全然そんなことないよ?
特に峠を走っている時など、
一瞬だけメーターを確認したい時は、
認識が遅れるので使いづらいと思います。
ナビ表示がスタイリッシュ過ぎる
続いてはナビ表示で、
センターナビは全く問題ありませんが、
コックピット部は実用性に乏しいです。
コックピットに表示されるのは、
道路の形と目的地への方向だけで、
道路や交差点名は一切分かりません。
知っている道だとしても、
この表示内容を頼りに走るのは困難で、
知らない道だともうただの飾りです。
こう、何かカッコいい感じの幾何学模様がね…。
もう全然ナビする気ないよね…。
ディーラーに聞いてみても、
特に改善する予定はないとのことで、
あくまで「補助的なナビ」だそうです。
まとめ
1シリーズのインテリアは、
上位の3シリーズと全く同等の質感で、
お得感のある仕様となっています。
ただ見た目はスッキリですが、
パネルの造りやスイッチ音など、
緩く感じる部分もチラホラあります。
シートはバケットタイプで、
ホールド感は良くスポーティですが、
人によっては狭く感じるかもしれません。
当然足周りは硬めなので、
首や腰が痛まないか気になる人は、
エクスジェルでサポートをお勧めします。
では次は、
Mパフォーマンスの本領発揮となる、
肝心の走行性能をチェックしていきます。