いつもは自分のクルマだけあって褒めることが多いS3ですが、今回はオーナーだからこそ感じる残念なポイント3選をご紹介します。
洗練されたエクステリアに抜群の動力性能と、素敵ポイントの方が多いのは確かですが、どうしても長く乗ると気になる箇所もポツポツと出てきてしまいます。
S3欲しいな…と思っている人には、5万km近く乗っているオーナーの1つの意見として参考に聞いていただければと思います。

でも、「好きなスイッチ3選」なんて変態なコト書いてる人の意見が参考になるの…?
いや、あれは最近のコストカットに対する警鐘の意も込めて…。
そもそもアウディにある3つの弱点
S3スポーツバックの弱みという前に、実はアウディには幾つかの弱点があると巷でよく言われています。それは以下の3つです。
- ベンツやBMWに対して知名度が低い
- アウディは意外と熱く走れない
- 国産車と比べると壊れやすい
これらも感じ方は人それぞれですが、アウディに10年以上乗っている管理人としても納得する部分なので、概ねその通りかなと感じています。
ただ、熱く走れないというのは他のドイツ車ホットハッチと比べてですし、壊れやすいのは日本とドイツの気候差もあるのでベンツ・BMW・フォルクスワーゲンも同様です。

熱く走るよりも「快適で速くて安全」っていうイメージが先行するかな。
どうしてもって時はダイナミックにすればいいからね。
今回ご紹介するのはもう少し細かい部分で、S3スポーツバックに長期間乗る中で感じた日々のドライブで感じるポイント3つを挙げていきます。
アイドリングストップの機能OFF
まず初めは、信号待ちで止まっている時にエンジンもストップする、アイドリングストップについてです。S3はスポーツモデルですが、A3同様のエコな機能はそのまま付いています。
エンジン始動時はデフォルトで機能ONになっていて、停車時にエンジンも停止して無駄な燃料消費を抑えてくれます。ただ、燃費向上率は5%程度と言われ、それほど大きくはありません。

さらに、エンジンが再始動して発進準備するまでには1秒ほどラグがある上に、短時間の停止・始動の繰り返しはエンジンに大きな負担がかかります。ブルルッというセルが回る音が聞こえる度にエンジンの寿命が縮んでいる感じがして何となく罪悪感があります。


右折時の一時停車でもストップするから、その辺りは改善して欲しいねぇ。
その時だけOFFにするのも面倒だしねぇ。
センターパネルには「アイドリングストップOFF」のボタンが用意されており、ポチッと押すと機能をOFFにしてしまうことが可能です。OFFにすれば走行中に停車してもエンジンは止まらず、当然始動時のラグも発生しません。

しかし問題はここからで、エンジンを切って降りてしまうとアイドリングストップはONに戻ります。つまり、常時アイドリングさせるためには車に乗るたびにボタンを押す必要があり、これがとっても面倒で忘れがちです。

ボタンを押すことを忘れると、信号で止まった時にブルルン…と鳴ってエンジンが止まってしまい「あーっ、またOFFにするの忘れてた!」とイライラします。
気づいた時に再びボタンを押しますが、やはり毎回だと忘れてしまうことも多く少しずつ面倒になってきていました…。そこで解決策として見つけたのが、プラグコンセプトという社外品を使って強制的にアイドリングを切る方法です。
これは非常に優れた製品で、何の不具合もなくアイドリングストップは常時OFFとなり、毎回ボタンを押す必要は無くなりました。車を売る時には同じ操作で元通りに戻せるのも安心です。
アウディドライブセレクトの切替
次の残念ポイントは、ボタン1つで車の特性が変化するアウディドライブセレクトについてです。ドライブセレクト自体は、設定1つで走りが劇的に変化する魅力的な機構ではあります。

走行モードの両極に位置するdynamicとefficiencyでは振れ幅が非常に大きく、全く違うクルマかと思わせるような挙動を示します。気になる人はぜひ比較記事をご覧ください。

ただ今回のポイントはドライブセレクトの機能自体ではなく、切り替えの利便性についてです。主たる切替方法は、MMIメニューでジョグダイヤルを使って画面を見ながら選びます。

他の方法として、センターパネルにあるボタンを押して順番に切り替えていくことも可能です。

また変わった方法では、ステアリングボタンに登録して「*」ボタンでも切替可能です。これだと手元で操作できるので、先の2つよりも簡単に切り替えることが可能です。

しかしどの場合であっても、モードは1つずつしか変わらないため、目的のモードまでポチポチ何回もボタンを押しながら選ぶこととなります。5つのモードが順に切り替わるのを見ていないといけないため、時間がかかりストレスを感じます。


一瞬走りたくなって変えて、数分経ったら戻すことってよくあるからね…。
その度に5回ずつポチポチポチポチ…。
あまり速いボタン操作は受け付けない上に、押すたびにクルマの設定が切り替わるため、何となくクルマにも良くないような気がしてしまいます。
お気に入りを2種類くらい登録しておいて、それをワンタッチで切り替えができるとイイのではと思ったりします。
アウディサウンドシステムの音質
最後はオーディオ関係で、A3ではオプションでも設定されていない、S3だけの特別なサウンドシステムがあります。装備名は「アウディサウンドシステム」で、これはS3のみの設定となっています。S3/A3全車にオプション設定のあるバングオルフセンとはまた別です。

ちなみにこの「アウディサウンドシステム」、本国のアウディ公式サイトにある技術ページでは以下のように書かれています。
『With its six-channel amplifier and ten speakers,
the Audi Sound System already delivers rich sound.』
- 6つのアンプ
- 10個のスピーカー
によるアウディサウンドシステムは、豊かなサウンドを提供している。
確かに10スピーカーの出力は合計で180Wとなっており、十分余裕のパワーではあります。しかし、バングオルフセンになると一気に705Wまでアップし、その差は歴然です。

でもワット数って音の大きさの話だから、音質とは関係ないって聞いたけど…。
そこは話がややこしくなるからその辺で…。
音質は低品質とまでは言いませんが、どうも明瞭さと音場の広さに欠ける印象で、「S3だけの専用オーディオ」といった感じは全くありません。特に音量を上げていくと高音が刺さるような音質で、イコライザーでも調整しきれません。
S3のバングオルフセンの音を聞いた時は、サウンドのレンジ感と迫力が全然違いました。音量を上げなくても細かな部分まで正確に再生され、元気のある音になっていました。


細かい音まで鳴ってるってどうして分かったの?私なら絶対分からないけど…。
自分の曲で再生してみたからね。
正直、純正システムの音質としては以前乗っていたA3の方が音は良かったです。以前のA3(2007年式)はBoseのサウンドシステムでしたが、パキパキした高音質でいい感じでした。
多少のドンシャリ感はありましたが、低域は低すぎず重く響く印象で、高域も耳障りな部分を上手く排除したような音質で長時間聞いても疲れ知らずで快適でした。
せっかくA3と差別化してスピーカーやアンプを変更したのなら、もう少し拘りが欲しいところです。A3の音質は分かりませんが、これより下がるとなるとオプションは必須だと思います。
まとめ
今回は、S3に5万kmほど乗っているS3オーナーが残念に感じている部分を3つお伝えしました。やはりどのポイントも乗るたびに触れる部分なので、徐々に気になってくるのだと思います。
初めのアイドリングストップは、社外品で解決できますが抵抗のある人もいると思います。しかし1度導入すると何のストレスも無く超便利なので、きっと手放す気が無くなるでしょう。
もし今からS3を中古車で探すなら、バングオルフセン付きの車両をがんばって探すことをオススメします。中古車市場を見ると4台に1台くらいは付いているので、探せば見つかるはずです。

別記事では、ライバルとなるBMWの欠点5選をまとめた記事もあるのでぜひ気になる人は参考にしてください。
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