BMWのM135i試乗レビュー、
本ブログでも一番大切なパート、
走行性能に詳しく迫ってみます。
1シリーズのフラッグシップであり、
306psを発揮するM仕様のエンジンは、
現在は直列4気筒となっています。
M仕様?Mパフォーマンス仕様じゃなくて?
ま、まぁ細かい話は置いといて…ね?
1つ前のモデルまでは、
伝統のシルキーシックスと呼ばれる、
直列6気筒が搭載されていました。
FF仕様と効率性追求により、
重厚な6気筒を捨てたM135i、
魅力的な走りなのか気になります。
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- 走行性能編
- 総合評価編
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ナチュラルだが速い出足
早速車に乗り込んで、
押し心地の薄いエンジンスイッチを押し、
M仕様の高出力エンジンを始動します。
なんか早速スイッチに不満があるのね…。
だってスイッチ音が全然ないんだもん。
エンジンが立ち上がると、
エキゾーストは思ったよりも静かで、
車内に響き渡るような感じはありません。
ただ118iほど静かではなく、
ボボボ…っと少し遠くで音が聞こえ、
確かに違うなという感じはあります。
少し空吹かしをしてみると、
やはり4気筒らしくサッパリしていて、
シルキーシックスの濃密さはありません。
以前のM135iかM140iでないと、
1シリーズで直列6気筒は味わえないので、
どうしても欲しいなら中古車となります。
でも玉数が少ないんだよね~、みんな手放さないし。
そりゃ最後のコンパクト直6だもんね。
中古車であれば、
新車の6割ほどで見つかるので、
オススメで賢い選択肢だと思います。
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踏み込んでも過剰な演出はなし
前方が空いてきたので、
少し強めに踏み込んでみると、
リニアな反応でスルーッと加速します。
どっかんターボ感は抑えられ、
NAエンジンに寄せようとする印象で、
素直で扱いやすい加速フィールです。
ただ、
加速Gを激しく受ける感じではなく、
どことなくマイルドな雰囲気はあります。
もっとガッツリくるかと思ったけど、ちょっと拍子抜けしちゃった。
決して遅くはないんだけどね。
ホットハッチで言えば、
ゴルフRが近しい加速感を見せていて、
こちらもジェントルでクールな印象です。
M135iはMパフォーマンスという、
比較的新しいラインのモデルであり、
超スポーツのMモデルとは異なります。
通常モデルとMモデルの間に位置し、
快適性とスポーツ性能を両立していて、
日常の足としてもバッチリ乗れます。
ちなみにアウディでは、
昔からあるSモデルがここに当たり、
私のS3スポーツバックもこの位置づけです。
ただマイルドとは言っても、
306psのスペシャルなエンジンなので、
加速感はいつまでたっても途切れません。
80km/hを超えてもどこ吹く風、
どこまでもスルスルッと加速するので、
速度計をよく見ておかないといけません。
また0-100km/h加速は、
5秒を切って4.8秒という俊足で、
周囲のクルマに軽く後塵を浴びせます。
過剰な加速フィールや、
バリバリ鳴るエキゾーストは無いので、
BMWとしては少し控えめな気はします。
しかし、
踏み込みに対する素直な反応は、
「駆けぬける歓び」を確かに感じます。
もっとバリバリ攻めたいなら、
ベンツのA35が全開スポーティなので、
きっと激しくて満足できるはずです。
足回りは硬すぎず街乗りOK!
足回りは道路の軽い段差や、
路面の凹凸にはよく反応するものの、
結構コンフォート寄りだと感じます。
アウディS3と比べると、
明らかにゆったりと動く足元で、
全く快適なツーリングカーと言えます。
118iから乗り換えたとしても、
多少締め上げは感じると思いますが、
1ヶ月もすれば慣れてしまうレベルです。
ただ快適であっても、
フワフワした感覚は一切感じられず、
フィードバックは豊かなので安心です。
その辺りはさすがBMWだよね。足回りは118iも良かったもん。
50km/hくらいでも十分楽しいね。
まとめ
M135iは2.0Tエンジンを搭載し、
306psの高出力を誇りますが、
街乗りもOKな快適ハッチバックです。
BMWと聞くと、
「駆けぬける歓び」にある通り、
激しいスポーツ性を思い浮かべます。
しかしM135iでは、
むしろ自然な走行フィールを重視し、
過剰な演出はどこにも見られません。
表面的な部分でなく、
本質を静かに追い求める印象で、
ホントいい仕事するなぁと感心します。
では最後に、
これまでの試乗内容を総括して、
最終評価を付けてみたいと思います。