ベンツのGLA200d試乗レビュー、
今回はディーゼルエンジンの走りを、
詳しくチェックしていきます。
GLA200dに搭載されるのは、
150ps/320Nmの2.0Lディーゼルで、
他のAクラスにも搭載されています。
現行では1グレードなので、
ガソリンエンジンは用意されず、
全てがディーゼルとなっています。
ベンツは高級車の代名詞と言われるメーカーですが、実は意外な欠点もあることを見逃してはいけません。
ドイツ車歴15年超のアウディ・S3スポーツバックオーナーが考える、ベンツの欠点5選を以下のリンク先にまとめましたので、購入検討の人は必ず事前にチェックしておきましょう。
グイグイと巨体を引っ張る!
まず車に乗り込んで、
ボタンをポチッと押すと、
ディーゼルエンジンが目を覚まします。
エンジン始動時は、
少し音が大きくなりますが、
しばらくすると収まってきます。
ただそれでも、
ガソリンエンジンと比べると、
ガラガラという音質は伝わります。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/benz-gla-200d-drive.jpg)
この辺りは以前試乗した、
ミニのクロスオーバーの方が、
車内は静かだった印象があります。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/mini-crossover-cooperd-drive.jpg)
そして、
軽く踏み込んで走り出すと、
ギュインッ!と急加速しました。
1,700㎏超の巨体なので、
もっと緩やかな走り出しと思いきや、
出足からギュンギュンと加速します。
高トルクのディーゼルとは言え、
ここまで気持ち良く加速するとは、
全くの想定外で非常に驚きました。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/benz-gla-200d-drive2.jpg)
乗り出しの一瞬、
アルテオンの加速を思い出しましたが、
もう少し扱いやすいアクセル反応です。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/wagen-arteon-rear3.jpg)
アルテオンのエンジンは、
S3と同じスペックの2.0Lターボですが、
出足があまりに敏感過ぎて驚きでした。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/icon-mina.jpg)
一体誰がこんな設定を許可したんだろう…。
AMG的な激しさを出したかった…?
GLA200dは少し強めに加速したい時も、
グイッと踏み込めば即座に反応して、
すぐに爽快な加速が味わえます。
ただ初めて乗ると、
少し敏感過ぎる印象もあるため、
踏み込みの調整は慣れが必要です。
私の乗るS3スポーツバックは、
実は出足は結構マイルドなので、
GLAの加速はとても刺激的でした。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/s3rev-s3-throttle.jpg)
ダイナミックモードでも、
トルクの立ち上がりの印象では、
GLAの方が速いような気がします。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/icon-mina.jpg)
その後の速度の伸びは、さすがにS3の方が速いけどね。
全部GLAが速かったら泣いちゃう…。
半分くらい踏み込むと、
すぐに本気モードの加速に入ってしまうので、
滑らかなダッシュは難しいかもしれません。
黄色信号になった時に、
急いで走り抜けようとしたりすると、
思わぬ急加速になってしまいそうです。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/icon-mina.jpg)
そうだった、どうもすみません…。
フル加速を試してみると!?
しばらく走っていると、
前がスッキリと開けてきたので、
思い切ってフル加速を試しました。
すると、
初めは気持ちよく加速しますが、
1秒くらいで上限を感じ始めます。
通常時の加速が良いため、
意外と全開加速も大きな違いがなく、
少し拍子抜けしたような感覚を覚えました。
やはり回転数があまり上がらないため、
イマイチ高揚感に欠けると言わざるを得ず、
胸のすく加速とは遠い印象です。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/benz-gla-200d-drive3.jpg)
それでもベンツの意地なのか、
約4,500回転まではギリギリ回るため、
そこそこ頑張っている感はあります。
ちなみに0-100km/h加速タイムは、
公称値で8.7秒とされているように、
さほど速いタイムではありません。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/icon-mina.jpg)
出足にホイールスピンする辺りが元気な印象でいいね。
同じく元気なQ2もスピンしてたね。
ローンチコントロールは設定され、
停車時から最速で急加速できるため、
車の限界性能を手軽に試せます。
加速はほどほどですが、
街乗りの気持ち良さでいうと、
相当良い感じではないかと思います。
低速域の高トルクで、
街乗りはキビキビとこなして、
高速道路では等速巡航がお勧めです。
日常的な使用では、
おそらく不満は出ないと感じるほど、
必要十分な動力性能を持っています。
もしこの重さのクルマを、
シャキシャキ走らせようとすると、
やはりGLA35が必要だと思います。
同じ2.0Lで306psである、
A35セダンに試乗した時も、
パッキパキで気分爽快でした。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/benz-a35-sedan-drive4.jpg)
GLA35も同じスペックなので、
似たような走行フィールと考えると、
かなり気持ち良く走れそうです。
足回りはそれほど硬くない
今回の試乗車は、
AMGライン装着車であったため、
スポーツコンフォートサスです。
標準はコンフォートサスなので、
少々スポーティで硬いと思いきや、
全然快適な足回りだと感じました。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/benz-gla-200d-drive4.jpg)
アウディのスポーツサスだと、
もう少しダイレクト感がありますが、
GLAはあくまでもジェントルです。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/icon-mina.jpg)
S3の場合は結構コツコツ当たってる感じがあるよね。
それはそれで気持ちいいんだけど。
もし長時間の運転で、
腰が痛くなったりする人には、
エクスジェル製品がオススメです。
日本の医療機器メーカーが作る、
安心と信頼の機能的クッションで、
理想的な座り姿勢を維持できます。
![](https://tone-edge.com/wp-content/uploads/exgel-7.jpg)
ただし運転時に腰が痛む原因は、
意外とクルマ自体にあることも多いので、
確認してみることもオススメします。
まとめ
GLA200dに搭載される、
ベンツのディーゼルエンジンは、
思ったよりずっと機敏でした。
確かに高回転域は、
4,500回転で頭打ちとなりますが、
出足の加速感はかなり良い感じです。
加えて4輪駆動でもあり、
グイグイと車を引っ張る感覚は、
まさにSUVらしい力強さを感じます。
では最後に、
これまでの試乗レビューをまとめて、
総合評価を付けてみたいと思います。