S3 Sportsbackオーナーレビュー、今回は乗り味に大きく影響する足回りの印象と、操舵した時のステアリングフィールについてご紹介します。
私はS3スポーツバックの前はA3スポーツバックに乗っていて、もうかれこれ10年以上S3/A3に乗っており、その違いはよく分かります。
S3は特別なスポーツモデルなので、A3より足回りは硬く締め上がっていますが、A3もS-lineだと大差ない程度に硬くなってきます。
ドイツ車らしい心地よい硬さ
S3やA3に限らず、ドイツ車は全般的に足が硬くパキッとした乗り味が特徴で、国産車とは大きく違うところです。
ただ「硬い」と言っても軽自動車で思い浮かぶ、薄いベニヤ板の上に乗っているようなガツンガツン突き上げる感覚ではありません。

あぁ、全くクッション性が無くて地面のコンクリートに直接ぶつかってるような感じのやつだね…。
そうそう、30分くらいで腰が痛くなりそうな。
S3の足回りは、いなしが効いているというか、不快な突き上げはしっかり抑えてくれるものの、路面情報は正確にステアリングに伝わるといったものです。
ちなみに意外に思われるかもしれませんが、A3の足回りと比べてみても近しい印象で、特にスポーツサスペンションだとA3も結構スポーティに感じます。
A3のサスペンションは2種類あり、ベーシックなダイナミックとより走りに特化したスポーツに分かれています。


元々柔らかくはないけど、スポーツサスだとさらに当たりが硬質になるね。
サスの違いは意外と目に付かないんだよね。
S3が欲しいけど硬さが気になるという人は、一度A3のスポーツサス仕様に試乗して、心地良いかチェックすることをオススメします。

カタログ上はA3のスポーツ仕様とS3は同じスポーツサスペンションですが、実際に乗ってみるとやはりS3の方が締め上がった印象です。
特に段差を乗り越えたときの「いなし」は、S3の方がボディ全体で受け止めて流すイメージで、よりスポーティで楽しいです。
どうしても硬さが気になる人は、エクスジェルのシートクッションを使うと衝撃がかなり和らぎます。日本製の高級品で、医療現場でも強く支持されている奇跡のマテリアル「エクスジェル」により体圧を流動分散させることができます。
定番品で20,000円を超える価格ですが、人間工学に基づいた確かな逸品です。身体に使うものはしっかりと裏付けのあるモノがイイ、というのは私の持論ですが、1週間の無料お試しもあるので、腰が痛い&傷みやすい人にはオススメです。
運転による腰痛は血行不良が原因と言われていますが、実はクルマ自体に原因が潜んでいる場合もあります。
腰痛予防の対策3選と一緒にご紹介していますので、お金をかけずに解決してみたい人はまずこちらの記事を参考にしてみましょう。
純正タイヤは超優秀!
S3の純正タイヤは、アウディと同じドイツ製のタイヤでコンチネンタルというメーカーの製品となっています。
タイヤ名は「Conti Sport Contact5」(スポコン5)で、さすがはアウディの赤バッジ車種だけあって輸入タイヤの中でもかなり高価な部類に入るタイヤです。
しかし非常に性能も高く硬すぎず柔らかすぎず絶妙なセッティングで、下道から高速から峠走りまで何でもバッチリこなします。


コンチネンタルタイヤは、バリバリにスポーツもできるんだけど柔らかいのが凄いんだよね。
ホットハッチとしては快適寄りなS3スポーツバックにピッタリ。
以前タイヤ交換をした時には一度新しいものを試してみようということで、ミシュランの「PILOT SPORT 4」に変えてみました。
乗ってみた感じ確かに優秀なタイヤだと思うのですが、少し硬めの乗り味はピレリに近い印象で、万能さではやはりコンチネンタルです。

ピレリはF1レースからフィードバックされた速く走る技術が集結されたスポーツタイヤが有名です。そもそもスポーツが売りのタイヤなので、多少硬いのは仕方ないところです。
1950年にスタートしたF1世界選手権の当初から公式タイヤとして使われており、当初はフェラーリ、マセラティ、アルファロメオといったイタリアのチームにタイヤを供給していました。
■ ピレリ本社

タイヤの中でも輸入タイヤは特に高価なので、少しでも安く手に入れたいものです。価格的にはディーラーやタイヤ専門店よりネット通販が最安となります。
その中でも特に輸入タイヤのラインナップが豊富なのはタイヤフッドで、全国約5,000店舗でのタイヤ交換予約・無料6ヶ月パンク保証が付いていてお得です。

タイヤフッドでは店舗型と比較してタイヤ価格がかなり安くなっています。人気メーカーでタイヤ価格を比較すると以下のような感じです。
■ タイヤフッドのタイヤ価格一覧
タイヤ種類/販売店 | 店舗型(※1) | タイヤフッド![]() |
ブリジストン REGNO GR-XⅡ | 60,200円 | 39,900円(-34%) |
ブリジストン POTENZA S001 | 59,300円 | 35,090円(-41%) |
ピレリ CINTURATO P7 | 35,600円 | 26,730円(-25%) |
ミシュラン Pilot Sport 5 | 41,800円 | 23,320円(-45%) |
コンチネンタル SportsContact5 | – | 36,080円 |
※1 オートバックス・イエローハット・タイヤ館いずれかの実売価格
※2 18インチ 225/40(45)にて市場価格を独自調査(2023)
適度に機敏なハンドリング
ハンドル操作は、S3に標準装備されている「プログレッシブステアリング」により機敏な動きが可能となっています。この機構は、原則としてハンドルを深く切り込むほどに、少しの舵角で大きく曲がるため、スポーツ走行でその真価を発揮します。


スポーツ走行ではこの機能があるかないかで、全っ然走りが違ってくるよね!
この劇的変化はホント驚きだよね。
しかもこのプログレッシブステアリングは、スポーツ走行の時だけに効果を発揮するだけでなく、日常シーンでもなかなかに重宝します。
切り込んだ時は鋭くなる一方、センター付近では反応が鈍くなるために、直進安定性が向上するという別の一面もあります。

ハンドルに手を添えるだけでまっすぐ走ってくれ、街乗りではむしろ軽く感じる程なので、様々なシーンで軽く速く走れる魔法のような機構です。
まとめ
S3に初めて乗ると、カッチカチの足回りと思いきや、意外とA3と似ていて快適であることに驚きます。確かに硬さはしっかりあるものの、心地良い上質さを感じる素晴らしい足回りで、日常使用も全くのストレスフリーです。
一方のハンドリングは、プログレッシブステアリングによる機敏な動きが痛快で、癖になるようなクイックさです。A3にはどのグレードにも無くオプション設定もされていないため、S3オーナーとしての満足度を高めてくれる特別仕様となっています。

まぁ最近はQ2とかでも付いてるけどね!
でも実際の機敏さはS3とは全然違うよ。
またタイヤ交換との時はタイヤフッドを検討してみましょう。簡単タイヤ検索だけでも使う価値は十分あります。時間がない忙しい人なら、取付予約もサクッと同時にできてしまう点は大きなメリットであるはずです。