Q3スポーツバックはアウディとしては初のクーペSUVで、アウディらしいオシャレで近代的なデザインは魅力的に感じる人も多いハズです。
クーペSUV人気に便乗したモデルなので多少後発組ではありますが、堅実なスタイリッシュさがステキです。
ルーフは低いけど車高は高くてまさにSUVって感じ。
アウディの初めてのクーペSUVとしてはとてもイイんじゃない?
今回試乗したグレードは「35TFSI」という1.5TFSIエンジンを搭載したモデルです。車重も結構あるので大人しめの走りですが、必要十分という印象でした。
まずは全体のサイズ感やグレード別のオプション装備等に焦点を絞ってレビューしていきたいと思います。
また、以下のリンク先ではアウディで使えるインテリアを中心としたアクセサリー類を50種類以上と、楽天市場のカー用品TOP30をまとめてご紹介しているので、併せてご覧ください。
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Q3スポーツバックのサイズ感
初めて実物を見た時、確かに流麗なボディラインでSUVらしい迫力は感じますが、威圧感はそこまで強くありませんでした。
ただ全幅は1,840mmとそれなりに広く、市街地では狭く感じることも多いハズです。最近は国産車も巨大化が進んでいますが、やはり1,800mmを超えると日本では大きく感じます。
GLAと比較すると短くさらに幅広く
Q3スポーツバックは、ベンツのエントリーSUVであるGLAクラスとサイズ的には近くなっています。
GLAは全幅1,850mmとさらに+10mmという相当な大きさですが、全長は4,440mmと80mmほど短くなっています。ただ、街乗りの利便性を考えると1,850mmは厳しめです。
身体の大きいGLAですが、後述のQ3スポーツバックの走行性能と比較するとGLAはかなり機敏で、ディーゼルエンジンながら高回転まで気持ち良く回る素晴らしいエンジンフィールです。
Q2と比較すると1段階サイズアップ
先ほどのベンツ・GLAの他、BMWだとX1と近いサイズ感ではありますが、見た目では「さすがクーペSUV」と思わせるスタイリッシュさがあります。
1つ弟分であるQ2とサイズ感を比較すると以下のような感じとなります。ちょうど一回り大きいといった印象で、Q2なら入り組んだ住宅街もスイスイと走り抜けられます。
- 全長4,520mm
(参考)Q2 4,200mm
- 全幅1,840mm
(参考)Q2 1,795mm
- 全高1,565mm
(参考)Q2 1,500mm
コンパクトSUVのQ2と比較すると、全幅・全長・全高全てが一回りサイズアップしているので乗り込んだ時の目線もかなり変わってきます。
Q2は既存のヒエラルキーに依存しない独立したモデルという位置付けで、独自のポリゴンデザインが魅力です。
まだ角の取れていない「上流の石」をイメージしてるんだっけ。
何だかカクカクしててクールだよね。
全高がQ3より50mm低くカッコいい
Q3スポーツバックの特筆すべき点は、やはり1,565mmという低く抑えた全高です。Q3と比べて約50mm低く設定されています。
全幅は1,840mmとA4やA5と同程度となり、国産車と比較するとかなり広く、日本の狭い住宅街等では大変な時も多そうです。
全幅1,800mmを超えると日本の街中では大きいと感じることが増えてきます。都市部の狭い立体駐車場等では転回に気を遣うケースも多いと感じます。
3種のグレードで新車価格は450〜600万
Q3スポーツバックのグレードは3種類あり、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンに分かれていて450〜600万の価格帯です。
それなりの車重に1.5TFSIエンジンなので機敏な動きは難しいですが、低速トルクも強化されているのでベースグレードでも街乗りであれば気持ち良く走れます。
ただ後述のように、S lineでない35TFSIはオプションの制限がかなりキツいので、オプションを付けて好みに仕上げたいのであれば選ぶべきグレードではありません。
■ Q3スポーツバック グレード別価格一覧
エンジンは1.5TFSIと2.0Lディーゼルの2種類となっていて、およそ50万ずつ価格差があります。
ちなみに2.0Lディーゼルエンジンは150psですが、同じエンジンでもA4のクワトロモデルだと200psと差がつけられていたりします。
以下のリンク先では、アウディの新車価格を100種類以上グレード別に並び替えができるので、ぜひいくらまで予算を準備するか検討する際の参考にしてください。
エンジン順に並び替えてみると自分のアウディがどのランクなのかよく分かるね。
価格の検討もとても簡単な一覧表だよ。
中古車なら200万でも十分狙える!
中古車ならQ3で150万辺りから、Q3スポーツバックなら200万くらいである程度の台数から選べるようになります。
ただ200万円台だとほとんど35TFSIで、よりトルク感を感じやすいディーゼルモデルは300万ほど必要になると思われます。
以下のリンク先ではQ3やQ5も含めた、アウディの中古車100~500万における予算別モデルについて一覧表にまとめているので、併せて参考にしてください。
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グレード別のオプション装備を比較
ここでは試乗した35TFSIの標準仕様とS lineとの違いを中心に、各グレード別の違いをチェックしてみます。
標準装備とS lineの仕様の違い
35TFSIと35TFSI S-lineの違いは主にエアロと19インチホイールのみで、A3とは違っていずれのグレードでもオプションでは高価なナビは標準装備なので安心です。
標準装備ではフロント・リヤバンパーのデザインやスポーツシートが付かないものの、走行モードを変更できるアウディドライブセレクトは標準装備なので走りを楽しめます。
■ Q3スポーツバック オプション仕様一覧
アウディドライブセレクトは結構色んな設定が変更できて楽しいよね。
以下のリンク先で各モードを徹底解説してるよ。
19インチはカッコいいけど高い…
S lineの19インチホイールは迫力十分で輸入車SUVの魅力に溢れていますが、やはりかなり高価となっていて。それなりのグレードだと30,000円/本は下らないといった印象です。
オートバックスやイエローハットではタイヤの品揃えは限られていて、ピッタリハマれば安く手に入りますが、銘柄を指定するとすぐに取り寄せとなり定価に準じた価格となります。
特価セール品とかキャンペーン品だと安いけど、エコタイヤだったりアジアンタイヤだったりでちょっとアウディにはねえ…。
せっかく高くてイイクルマなんだから、質のイイ走りを味わいたいもんねぇ。
一方、タイヤ通販であれば店舗型と同じタイヤが2~3割安く買えるので、高級タイヤを狙っているならぜひ一度はタイヤ通販を検討すべきだと言えます。
最近は購入タイヤを全国の提携店舗へ直送することで、当日はクルマに乗って交換店舗に向かうだけというカンタン交換が広く普及しています。
バーチャルコックピットも標準装備
コックピットが液晶表示となるバーチャルコックピットも標準装備なので、追加オプションが少なくて済みます。
基本的な装備があればいいという人はベースグレードでも十分な装備なので、一度仕様を確認してみてください。
1つ気になるのは停止中に足をブレーキから離すことのできるホールドアシストがついていないことです。
私のS3スポーツバック(8V)には付いておらず、信号待ちが長いと足が疲れるので、以下のリンク先では楽に停車しておける方法を頭を捻って考えていました。
標準仕様ではホールドアシストなし
Q3スポーツバックでは「ベーシックパック」を選ばないとホールドアシストはありません。
ベーシックパックは便利装備パッケージですが、シートヒーターやランバーサポートといった使用頻度の低そうな装備もたくさんあります。
シートヒーターとかは冬場には便利なんじゃない?
エアコンで十分暖かいと思うけどなぁ。
ラグジュアリーPKGでアンビエントライト追加
もう1つ欲しいオプションとしては、最近人気のアンビエントライトが付くラグジュアリーパッケージがあります。
標準装備では色がホワイトだけで単なる照明のようにしか感じないので、好みの色を選べるようにしたいところです。
ド派手でピッカピカのベンツと比べると、派手さのない地味な印象ではありますが、アウディらしいクールさは意外といい感じです。
「わざわざオプションを付けるほどではないけど…」という場合は、USB接続で使える簡易アンビエントライトも結構オススメです。
約15万のラグジュアリーパッケージですが、こちらも肘掛けだけがレザーに変わるというワケの分からないオプションが付いてたりして複雑な気分です。
腕を置く度に高級感に浸ることができるとか?
肘掛けだけが変わってもねぇ…。
単品オプションも差別化が著しい
ベーシックパッケージやラグジュアリーパッケージ以外に、単品オプションも用意されていますがコチラも少々残念な設定となっています。
以下のように、最低でもS lineを選ばないとバングオルフセンのサウンドだけでなくプライバシーガラスすらも選択することができません。
■ Q3スポーツバック 単品オプション一覧
バング&オルフセンは13万の価値アリだが…
高音質な音楽が楽しめるバング&オルフセンは130,000円とそれなりに高価であるものの、アウディのバングオルフセンは非常にオススメです。
しかし、ベースグレードの35TFSIでは選ぶことができないため、結局はS line+バングオルフセンとなり+50万くらいは必要となってしまいます。
ベースグレードの35TFSIは徹底的にコストカットされてるよね。パドルシフト追加だけで30,000円なんて…。
他グレードとの差別化が著しいよねぇ…。
まとめ
Q3スポーツバックはQ3とペアで発表されたモデルで、価格・オプションは似た設定ですがデザインは全く異なります。
アウディのカッコいいクーペSUVが、税込400万台から買えるのは魅力的だと思いますが、ベースグレードのオプションは要注意です。
では次は、Q3スポーツバックの最も魅力的なエクステリアに迫ってみたいと思います。