近年サブスクリプションというサービスが流行し、音楽や映画を中心に利用者が急増しています。
そんな中で自動車サブスクも人気急騰中で、月額支払いで新車に乗れて車検・税金・メンテナンスの手間が少ないのが大きな魅力となっています。5つのメリットは以下をご覧ください。
しかし、何もかもイイこと尽くめということはなく、注意すべきポイントもあります。今回は、自動車サブスクで失敗して後悔しないためにデメリット5選をご紹介します。
※オススメのカーリース5選…人気カーリース5社を厳選してそれぞれの特徴を比較
※契約期間の決め方…3年・5年・7年から最長11年まで、ライフスタイルと選び方の基準
※走行距離の決め方…主な月間1,500kmの使用イメージと、必要な距離が分かる方法
※カーリースと任意保険…任意保険が付くカーリースと、自動車保険の保障を簡単に説明
※カーリース契約の流れ…ネット申込みからリース審査、納車までのフローを整理
※契約満了時のクルマは?…返却するかもらうか、その際の精算方法についても言及
※カーリースと新車購入の違い…新しいカーリースとこれまでの新車購入の違いを解説
※カーリースが向いている人5選…クルマの乗り方とカーリースの向き不向き
※カーリースのメリット5選…「カーリースは何が良いのか?」を5つに絞ってご紹介
※カーリースのデメリット5選…「カーリースで気をつけること」を5つに絞ってご紹介
中途解約は違約金を取られる
サブスクはリース契約の一種なので、所有者へ毎月一定額を支払うことで使用料を支払っているようなイメージです。「車両のリース」といえば昔は法人利用が多かったですが、今はサブスクとして個人利用が増えています。
リース契約のリスクとして最も大きなものの1つは、中途解約時の「違約金」です。原則として契約期間中の解約は認められないケースがほとんどですが、契約者の死亡等でやむを得ない場合に適用されることとなります。
ある運営会社の違約金の一例をご紹介します。
中途解約金=①(未払リース料)+②(遅延損害金)+③(残期間分リース料)+④(事務手数料)+⑤(残存価格)-⑥(未経過費用)-⑦(車両査定価格)
【各項目説明】
①(未払リース料)
⇒毎月の支払で未支払分があるときのみ
②(遅延損害金)
⇒支払いが遅れたときのみ
③(残期間分リース料)+⑤(残存価格)
⇒残りの期間分は乗ったとして支払う必要あり
④(事務手数料)
⇒それほど高額とならないことが多い
⑥(未経過費用)
⇒【控除】行うはずだったメンテナンス・部品交換費用は差し引ける
⑦(車両査定価格)
⇒【控除】最終的な車両の売却価格も差し引ける
特に注意すべきは「③残期間分リース料」で、契約満了までの月額は乗ろうが乗るまいが支払う必要があるので、解約有無に関わらず支払総額は大して変わらないのがリース契約の特徴です。
えーっ!じゃあ5年契約で3年目で解約しても、残り2年分の月額も全部支払わなきゃいけないってこと!?
まぁつまりそういうことになるね…。
リース契約というのは、契約満了後の車両の残価を考慮して月額が決められているので、中途解約の残期間リース料を免除すると、その分だけ運営会社が損をすることになってしまいます。
「じゃあ解約しても意味ないじゃん!」という意見はまさにその通りで、そのために中途解約は原則認められない手続きとなっています。
ただ最近はそんな声に応えるように、追加費用を支払うことで中途解約ができるプランも増えているので、まずは気になるサブスクのWebサイトをチェックしてみましょう。
最近は追加オプション費用を支払ったり月額を割り増すことで、やむを得ない場合でなくても中途解約が認められるサブスクが増えてきている。
※中途解約が可能な自動車サブスク
- SOMPOで乗ーる⇒唯一の輸入車サブスク!
- KINTO⇒任意保険付き+充実メンテ!
その他の遅延損害金や事務手数料は、常識的な範囲で上乗せされる程度であり、そこまで法外な金額ではないので大丈夫です。
つまり長期間の契約をすればするほど、もしもの時の違約金も高くなるっていう感じだね。
基本的に中途解約は計画に入れちゃダメだね。
車両のカスタムは認められない
自動車サブスクで乗るクルマは、運営会社の所有となるため利用には一定の制限があります。そのため、エアロを装着したり車高を下げたりといったカスタムは認められないことがほとんどです。
- 社外品エアロの装着
- ホイール交換
- 車高を下げる
- ヘッドライトの交換
- マフラー交換
- 運転席シートの交換
- オーディオ類の交換
車両を返却する時は「原状復帰」っていうのが大原則だもんね。
最初に借りた時と同じ状態、だね。
認められる微妙なラインでは、純正オプションの後付けがあります。取り扱いは運営会社により異なるものの、相談すればOKがもらえることが多いはずです。
もし上記に挙げたようなガッツリ改造したいクルマ好きなら、MOTAカーリースがピッタリです。MOTAカーリースは走行距離&カスタム無制限が特長の自動車サブスクです。
さすがに車検に通らないような改造はNGですが、基本的には自分のクルマと同じようにカスタムできる点は大きな魅力だと思います。
まぁでもほら、車検の時だけ戻しとけばだいじょぶだいじょぶ…。
あーっダメダメ!ここでは言っちゃダメ!
長距離乗ると追加料金が発生する
多くの自動車サブスクでは、契約時に1ヶ月の走行距離上限を500km・1,000km・1,500km等から選んで設定します。
この走行距離の上限を超えると、契約満了時に1km当たりで追加料金が加算されるため、思わぬ高額となる可能性があります。運営会社によって走行距離は異なりますが、無制限のサブスクも増えてきているので要チェックです。
契約した走行距離上限を超えた時の金額は大きいものの、契約時における500km→1,000km、1,000km→1,500kmの月額のアップ幅は意外と安いので、少し多めに設定しておくのが一つのコツと言えます。
例えばトヨタの「KINTO」だと超過1kmあたり11円ですが、1年間の通算で考えると10万以上の追加精算となるケースも十分考えられます。
契約途中に通勤でクルマが必要になったり、職場が遠くなったりだと十分あり得るよね。
生活の変化もある程度織り込まないとね。
任意保険はリース契約に含まれない
自動車サブスクは「月額コミコミ」が大きなメリットですが、実はその中に自賠責保険は含まれるものの任意保険は含まれないのが基本です。
任意保険(自動車保険)は等級により保険料が大きく異なりますが、新規加入なら6等級スタートなので最低でも年間10万程度は見込んでおく必要があります。そのため、サブスクの月額プラス1万くらいは必要になると考えましょう。
任意保険を付けないという選択肢は、クルマの常識やモラル上あり得ないので、避けることのできない追加出費となります。ただし、唯一KINTOでは任意保険もコミコミなので、絶対に支払いはサブスクに一本化したい!という人にKINTOはオススメです。
KINTOは任意保険込みなのに他社と価格が大きく変わらないのはスゴイよね。
ホントに全てがコミコミだよね。
任意保険を選ぶに当たっては、よく車両保険の有無が話題となりますが、可能な限り付けておくことをオススメします。自損事故だけでなく、相手のある交通事故でも車両保険があると助かるケースは山ほどあります。
相手からは自分の過失分しか賠償されない上に、示談が終わらないと支払ってもらえませんが、車両保険があると自分の修理費用を先払いできるのは非常に大きなメリットです。
この車両保険が無いおかげで示談が揉めるんだよね…。
何度交渉を進める上で困ったことか…。
契約満了時に追加精算が発生する
自動車サブスクは、月額を支払ってクルマに乗れるサービスなので、基本的には契約満了まで支払完了すれば追加費用はありません。しかし、先ほどの過走行のようにケースによっては追加費用を求められることもあります。
- 走行距離超過
⇒契約時の上限距離(500kmや1000km)を超過した
- 原状回復費用
⇒改造(カスタム)や事故により、契約時と車両状態が異なった
- 残価精算費用
⇒オープンエンド方式において、契約満了時に市場価格が契約時の設定を下回った
再びトヨタのKINTOを例に挙げますが、KINTOだと車両のキズに対しては点数制を用いており、1点当たり1,100円として追加費用を算出しています。塗装部分に1cm程度の割れ・補修跡があると50点の減点です。
こんな小さなキズでも50点ってことは、55,000円追加で請求されるってこと?ひえぇぇ…。
ううーん、これは大事に乗らないとねぇ。
一方「定額カルモくん」では、月々500円プラスして「もらえるオプション」を付けるだけで、市場価格との残価精算もなくクルマを受け取れます。通常の使用でついた汚れや小傷程度であれば追加請求されることはありません。
契約満了時にクルマがもらえるプランを選ぶと最終的に自分の所有物になりますが、クルマの状態・市場価格による追加費用が発生するかはサブスクにより異なります。
ただ、通常の使用でついた汚れや小傷程度であれば追加費用は発生しないことが多いです。大切なポイントなので、事前に運営会社に確認するようにしましょう。
まとめ
人気の自動車サブスクですが、メリットの裏に潜むデメリットもしっかり確認しておきましょう。
あくまでも所有は運営会社であるため、契約満了時に追加精算がかかるかどうかが最も注意すべきポイントです。
2〜3年クルマに乗っていると、愛着と便利さで引き続き乗りたくなるケースも多いので、最終的にクルマを買い取れるプランがあるサブスクを選んでおくと安心です。
その点で最もオススメなのはMOTAカーリースで、走行距離も改造も無制限なので、契約当初から自分のクルマと全く同じように乗り回すことができます。
また+500円で追加精算なくクルマがもらえる定額カルモくんもオススメです。さらに輸入車ならSOMPOで乗ーるですが、こちらも契約満了時に車両買取が選べるのでイイ感じです。
「自分か自動車サブスクに向いてるか分からないんだけど…?」という人は、以下の記事を参考にして自分に合っている買い方かチェックしてみてください。
※MOTAカーリース
※定額カルモくん
※SOMPOで乗ーる