ベンツ・BMW・フォルクスワーゲンと並ぶ、人気輸入車のアウディ。私は既に15年以上アウディオーナーを続けていますが、他のドイツ車と比較しても全く遜色ありません。
今回はそんなアウディの大半を占める基本的なAモデル(A=Attractiveで魅力的、引きつける力の意)について、A1から順に概要や価格帯・イメージ等を解説していきます。
■ A3スポーツバック(2021年~)
今はA1~A8までラインナップされてるんだよね。A1だといくらで買えるのかな?
A1の最安値でザックリ300万くらいだね。
私が乗っていたのはA3スポーツバック 2.0TFSIに約8年、その後はS3スポーツバックに乗り換えて現在で7年以上乗り続けています。
アウディの全モデルにおける新車価格を一覧表で見たい人、価格順や性能順に並び替えたい人は以下のリンク先に項目ごとに並び替え可能な一覧表を用意しているので、ぜひご覧ください。
※新車価格一覧表(価格順に並び替えOK!)
また、アウディの中古車で100~500万の価格帯ごとにオススメモデルをまとめた記事もあります。新しく走行距離も短めのクルマを基準にしているので、安心して乗れるのでオススメです。
※中古車価格一覧表(100万~500万)
コンテンツ
アウディのAモデルと価格帯
アウディのモデルにはAモデル・Sモデル・RSモデルの3種類があり、その中でも最もベーシックなモデルとされるのがAモデルです。
アウディでは基本的に「アルファベット+数字」の組合せで表され、A1・A3・A4、S3、S6、RS4、RS7といった感じで表記されます。
後ろに付く1~8までの数字は数が大きくなるほど上位モデルとされていて、令和6年現在では1が最小・8が最大となっておりこの数字は過去からほぼ変わりありません。
アウディ公式サイト「モデル名と特徴」:https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/brand/start_audi/vol2.html
令和6年時点では、A1・A3・A4・A5・A6・A7・A8の7車種+SUVのQ1・Q2・Q3・Q4・Q5・Q7・Q8が基本モデルとして販売されています。
最近の新しいモデルとしては、SUVのQ6が2025年に日本導入予定、Q9が2025年にワールドプレミア予定となっています。Q9は以下のようなデザインで、フル電動となります。
motor-fan「新型アウディQ6 e-tron登場」:https://motor-fan.jp/mf/article/209759/
あれ、そういえばA2だけ無いんだっけ?
2005年まではあったんだけどね。
■ アウディA2(2003年モデル)
コンパクトな入門モデル:A1
数あるアウディのAモデルの中でも、最もコンパクトな末っ子モデルとなるのがA1スポーツバックです。
全長4,040mm・全幅1,740mm・全高1,435mmというサイズ感で、国産車で言うとヤリスクロスの全高-15mmといった感じで、日本でも取り回しはバツグンの1台です。
デザインに拘りが感じられる
デザインにも拘りがあり、特にフロント部の3連スリットは1983年にレースで大活躍した名車「スポーツクワトロ」の意匠の復刻版デザインとなっている点も人気の1つです。
■ A1スポーツバック(2019年~現行モデル)
2012年のデビュー当時は3ドア・5ドアの2タイプが販売されていましたが、小さくて2ドアハッチバックの3ドアモデルは人気が薄く2016年モデルを最後に販売終了となりました。
さらにデザインのもう一つの拘りとして、ルーフカラーをボディと別の色に設定することが可能(コントラストルーフという名称)で、好みに応じてオシャレ感をプラスできます。
■ A1スポーツバック コントラストルーフ
エンジンは1.0TFSI・1.4TFSIの2種
末っ子モデルのA1スポーツバックですが、エンジンは1.0TFSI(25TFSI)・1.4TFSI(35TFSI)が用意されており上位モデルではなかなかの速さです。
1.4TFSIだと150ps/250Nmとなり、パワーウエイトレシオは8.1kg/psでA3の下位モデル(12.0kg/ps)よりもかなり身軽に走ることが可能となります。
パワーウエイトレシオとは、馬力と車重を基準に比較することで車の性能を見る指標の1つです。一般的にこの数値が低いほどクルマの動きが身軽に感じることとなります。
少し古い記事にはなりますが、アウディのスポーツバック・クーペのパワーウエイトレシオを一覧表で比較した記事もあるので、気になる人はぜひご覧ください。
■ アウディ スポーツバック・クーペ パワーウエイトレシオ&価格比較
9割以上を占める1.0TFSI(25TFSI)だと速いという印象はありませんが、街乗り中心であれば十二分な性能であり、高速道路も難なくこなすので物足りなさは感じないハズです。
足回りの質感も高く、A3スポーツバックと比較した感じだと、むしろA1スポーツバックの方が重厚な乗り味だと感じるほどであり、コストカット感は全く無いのも魅力と言えます。
ただBMWには走りで劣る部分も…
なかなかイイ走りを見せてくれるA1スポーツバックですが、似た排気量のエンジンでライバルとして挙げられることも多いBMW 118iと比べると、少し劣る印象があるのもまた事実です。
エンジンスペックを比較するとA1スポーツバックの35TFSI(150ps/250Nm)と比較して、BMW 118iは1.5L(140ps/220Nm)と少し低くなっています。
しかし、実際に両者を試乗したことのある管理人からすると、スペックは落ちてもドライブフィールはBMWの方がワンランク優れている印象がありました。
■ BMW 118i
やっぱりスペックだけでは走行性能は分からないもんね。
これぞ駆けぬける歓びだねぇ。
A1スポーツバックの新車価格は300万~
A1スポーツバックは3種類のグレードラインナップとなっていて、いずれも25TFSI(1.0TFSI)のみとなっています。
2021年までは35TFSI(1.4TFSI)モデルもあり、小さくてもパワフルな走りを楽しむことができましたが、今は中古車でしか手に入れることができません。
■ A1スポーツバック グレード別価格一覧
グレード名 | エンジン性能 | 税込価格 |
25TFSI | 1.0TFSI(95ps/175Nm) | 3,040,000円 |
25TFSI advanced | 1.0TFSI(95ps/175Nm) | 3,360,000円(+32万) |
35TFSI S line | 1.0TFSI(95ps/175Nm) | 3,660,000円(+62万) |
※2024年現在(税込価格のカッコ内はベースモデルとの価格差)
ベースグレードの25TFSIでは、ヘッドライトがハロゲンだったり内装がプラスチッキーな黒色だったりするので、正直あまりオススメできません。
オプションで「コンビニエンス&アシスタンスパッケージ」を付けると前後ともにLEDヘッドライトになり、ハンドブレーキも樹脂製からレザーに変更されますが、490,000円必要となります。
25TFSIだと同じオプションが340,000円で付くんだよね。わざわざ差額を払うくらいなら…。
advancedにアップグレードした方がイイよね。
advanced以上で採用されるインテリアのパネル質感は非常に高いので、満足度は随分とアップするハズです。実際に見てみると、見た目も触った感触も非常にイイ感じです。
このシルバーグレーダイヤモンドトリムは、細かな模様による陰影とカラーリングによりプラスチック感が少なく、高級感マシマシに見えました。
■ A1スポーツバック ダッシュボードパネル
もっとアップにしてみるとこんな感じです。型押ししてるだけなのでそれほど大きな凹凸は無いものの、光の当たり加減で立体感を感じさせるデザインとなっています。
A1スポーツバックの中古車は200万以下
現在のA1スポーツバックは2019年にモデルチェンジされたものとなり、既に5年が経過していますが、基本的なエンジンスペックは変化ありません。
2018年式までの先代モデルを見ても意外と3万km以内の好条件の車両も多く、150万〜200万あれば十分射程範囲内です。
- 1.4TFSI(35TFSI) advanced
【MMIナビ・HIDヘッドライト・コントラストルーフ装備】
2012〜2015年式…100万〜140万
2018年式付近(先代の最終モデル)…150万〜200万まで
※走行距離3万km以下・修復歴なし
オプションでは、ボディ部分とルーフ+4本のピラー色が異なる「コントラストルーフ」がオシャレです。
A1で採用される前はR8のサイドブレードしか、似たようなオプション無かったんだよねぇ。
だからデビュー当初は付帯率高いんだよ。
ただ中古車は新車と違って、クルマの状態の如何によっては修理にお金がかかる可能性もあります。
しっかりとプロに相談した上でクルマ選びを進めた方が安心でき、思わぬ失敗も防ぐことができるはずです。
ズバブーンなら、プロの専任担当者が付くだけでなく、ネットに出回らない非公開車両も選べます。
大手中古車サイトで見れるのは30%くらいで、残りの70%は非公開車両なんだよね。
ココに好条件で安いクルマがあるんだよね。
大人気ハッチバックのA3
続いてのAモデルは、
ベンツAクラスやBMW1シリーズなど、
多くのライバルがいるA3です。
少し全幅が大きくなりましたが、
まだまだコンパクトと呼べるサイズで、
日本の道路事情にもピッタリです。
ライバル車にあたるモデルは、
概ね試乗レビューがありますので、
比較したい人はぜひご覧ください。
※ライバル車の試乗レビュー
最後の内燃機関モデルと言われてるけど、すっごくアグレッシブに生まれ変わったね。
A3とゴルフは永遠のライバルで、
本ブログでも定期的に比較して、
項目別の対決記事を書いています。
A3も5ドアハッチバックなので、
A3スポーツバックと呼ばれ、
輸入車ではCセグメントに当たります。
ちなみに、
S3スポーツバックも同様に、
Cセグメントに該当することになります。
また、
アウディでのスポーツバックの定義は、
「4ドアクーペ」となっています。
中古車は驚きの100万から!
ちなみに中古車では、
古めのモデルなら100万あれば、
安心して買える条件の車があります。
1.8TFSIは数年しか販売されてなかったけど、中古車価格は相当安いので見つかればぜひゲットしたいね!
10台に1台も無いくらいだね。
新しめの年式であれば、
200万~300万の範囲であれば、
全体的に条件は良さそうです。
こちらもA1同様に、
非公開車両で探すのがお得なので、
中古車をご検討ならぜひチェックを!
ただ1つ注意点として、条件の良いクルマは満足度も高くて長く安心して乗れますが、一方で本当にコストパフォーマンスに優れているのかは落ち着いて判断する必要があります。
場合によっては上位モデルのA4・A5またはQ5までが射程圏内に入ってくるケースもあるので、アウディの中古車市場における相場価格帯は事前にしっかりチェックしておきましょう。
※引用・転載はご自由にどうぞ。ただし、引用・転載元の紹介として当ブログ(https://tone-edge.com/)へのリンクをご記載ください。
まとめ
アウディの基本モデルは、
アルファベットの「A」+数字で、
ランク分けがされています。
近年のアウディは、
出力表示へと変更したため、
排気量は分かりづらくなっています。
しかし、
モデル名は必ずエンブレムがあるので、
今度見かけたら確認してみましょう。
アウディロゴの歴史が気になる人は、
時系列順で実際のロゴを見ながら、
振り返れる記事を書いています。
では次は、
標準セダンのA4から、
順番に見ていきたいと思います。
もしお時間があれば、
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