輸入車知ったかぶりシリーズ、
ここでは小難しい話は抜きにして、
簡単に分かりやすくご紹介しています。
今回は、
ドイツ車の主要4メーカーのオーナーが、
言われて喜びそうな言葉を考えてみます。
同じドイツ車でも、
メーカーごとに様々な特徴があり、
好みによって選ぶ車種が変わってきます。
オーナーの人々は、
その特徴や理念に共感したからこそ、
高い金額を払ってまでクルマを買います。
そのため、
そのメーカーの持つ強みを褒めることで、
所有者として満足感を感じるはずです。
それはいいんだけど、それを知って一体どこで使うのかな…?
えっと、友達の輸入車を褒めたり…?
ベンツ《輸入車の王様だね》
ベンツと言えば、
車自体に全く興味がない人であっても、
その名を知らない人はほとんどいません。
ベンツに乗る人は、
エクステリアや走行性能だけでなく、
ネームバリューにも魅力を感じています。
あの、これってベンツと言うかマイバッハじゃないの…?
ま、まぁ一応ベンツということで…。
そのため、
ボディの空力や音声認識等よりも、
「ベンツだから良い」と褒めるべきです。
その方が、
ストレートにベンツの魅力を捉え、
オーナーには伝わるような気がします。
またベンツは静粛性が高く、
どちらかというとジェントルな雰囲気で、
快適なクルマという印象があります。
しかしベンツは、
ただジェントルなだけでなく、
非常に激しい一面も持ち合わせます。
さすが王様と呼ばれるだけの貫禄があるよね!
振り幅がすごいんだよねぇ。
ベンツはスポーツ仕様である、
AMGモデルでは180度変わって、
ガチガチのスポーツ性を見せてくれます。
最近はAクラスが発売された辺りから、
スポーティさを全面に押し出すことで、
若年層にも上手くアピールしています。
ベンツの本気スポーツを知りたい人は、
ぜひ一度AMGモデルに試乗してみると、
その硬派な走りがよく分かると思います。
ベビーAMGのA35でもしっかりとAMGしてたよね。
30分くらいで腰が痛くなってきたけど…。
例えば通常モデルでも、
AMGラインのパドルシフトを触ると、
非常に硬く重たく感じはずです。
アウディやBMWでも、
ここまでカッチカチではなく、
もう少し柔らかい感触です。
全体的には快適な操作性ですが、
スポーティな部分はトコトン硬派な、
AMGらしい一面が見れる箇所です。
このようにベンツは、
ジェントルから本気スポーツまで、
幅広い守備範囲を誇ります。
「AMGは段違い」と言えば、
ベンツを深く知っていると伝わり、
さらに喜んでくれるかもしれません。
BMW《一番走りが重厚だよね》
BMWを購入する人は、
走りを求めるかエンブレムを求めるかの、
2通りの動機に分かれる気がします。
BMWはブランドスローガンである、
「駆けぬける歓び」に示されるように、
走りの部分を最も大切にしています。
そして一方では、
「お金持ちが乗る強気な外車」という、
昔からのイメージも根深く残っています。
「ベンベ」と呼ばれていた頃からだね、懐かしいなぁ。
それ、今の若者は分からないと思うよ…。
またディーラーに入っても、
何となく体育会系の雰囲気で、
男らしいメーカーだと感じられます。
そのため、
「とにかくカッコいいよね!」という、
シンプルな言葉もいいかもしれません。
また走りを追及する姿勢は、
シルキー6と呼ばれる伝統のエンジンや、
FRの駆動方式などによく表れています。
直列6気筒エンジンは、
50年以上前から続く伝統で、
BMWオーナーなら必ず知っています。
またFRレイアウトも、
現行1シリーズでは無くなりましたが、
長きに渡りBMWが拘っているものです。
そういった経過を考えると、
やはりBMWへの最大の褒め言葉は、
その走りへの拘りではないかと思います。
例えばFRを褒めるなら、
「加速時の踏ん張りが違うよね」と言い、
シルキー6の直列6気筒を褒めるなら、
「滑らかな回転フィールが最高」と言うと、
たぶん喜んでくれるのではと思います。
もしかして背景は6気筒ってこと?…これ絶対ちょけてるよね?
ん?ちょけ?何のことかな?
実際今の1シリーズでは、
1.5LエンジンのFFモデルであっても、
運転が楽しく感じる仕上がりでした。
スペック的には、
他のドイツ車と大きくは変わりませんが、
走行フィールは非常に小気味良いです。
1.5Lクラスの動力性能で、
走行性能に7点を付けるのは、
おそらくBMWくらいだと思います。
ステアリングもしっかりしていて、
ワーゲンのフワッとした感じとは、
全く方向性の異なるフィーリングです。
しかも昔のBMWのような、
ただズッシリ重い感じではなく、
操作性と快適性を両立しています。
操作性を高めたカッチリ感っていう感じかな。
街乗りでも気持ちいいよね。
アウディ《一番知的でカッコいいよね》
アウディのブランドスローガンは、
「技術による先進」とされていて、
常に最新テクノロジーを追及しています。
ロゴに表記されている、
「Vorsprung durch Technik」が、
ドイツ語のスローガンに当たります。
アウディの由来については、
3分で読めるよう簡単にまとめたので、
気になる人はチラッと見てみてください。
そのため、
採用装備もハイテクなものが多く、
それは走りにも安全性にも言えます。
クワトロとかTFSIエンジンとかも高い技術力あってのものだもんね。
どちらもアウディらしいよね。
そんなアウディの姿勢により、
知的でクールな印象があり、
オーナーもその姿勢に共感しています。
そのため、
アウディオーナーが喜ぶ言葉は、
その知的な考え方に触れるものです。
走行性能も優れていますが、
前面に押し出している訳ではなく、
テクノロジーや安全性が優先されます。
そして他メーカーと比べて、
人気が上がり始めた時期が遅いため、
ブランド力はベンツ・BMWに敵いません。
確かに、シングルフレームグリルになる前はそこまで人気なかったもんね…。
和田さんはホント凄い人だよなぁ~。
例えばS3はスポーツモデルですが、
普段乗りでは非常に快適で大人しく、
荒々しい点は乾いた排気音くらいです。
他メーカーのスポーツモデルでは、
ゴルフRやA35セダンを見てみると、
速く走りそうな演出が所々にあります。
ゴルフRはバフバフ鳴ってるし、A35もビュンビュン加速するよね。
り、臨場感がよく伝わってくるね…。
S3は当然速く走りますが、
ドライバーを煽る演出は少なく、
クールな高性能をアピールします。
アウディオーナーには、
そういった知的な面を褒めると、
最も喜ばれるのではと思います。
フォルクスワーゲン《ドイツ車いいよね!》
フォルクスワーゲンは、
ドイツ車の主要4メーカーの中では、
最もリーズナブルな価格帯となります。
もちろん、
ドイツ車のクオリティを保ったまま、
価格を落としているのは確かです。
それでも他メーカーと比べ、
ザックリ50万くらいは安くなるため、
オーナーの中には気後れする人もいます。
高ければいいってワケじゃないけど、確かに価格と品質は比例する部分もあるからねぇ…。
いい物を知っている人には分かる…。
そのため、
ワーゲンのオーナーと話すときは、
他のドイツ車との比較は止めましょう。
ドイツ車全般としての、
硬質な乗り味やシンプルな内装と言った、
大きな特徴を褒めるようにしましょう。
- カチッとした硬質な乗り味
- シンプルで機能的な内装
- 陰影のあるプレスライン
- 統一されたエクステリア
- 重みのあるドア開閉音etc…
その他トランスミッションには、
国産車で使われるトルコンATでなく、
DSGというシステムが使われます。
これはMTと同様のクラッチ操作を、
コンピューターが代わりに行うもので、
キレのある走行フィールが魅力です。
この辺りも、
ほとんどがトルコンの国産車と違う、
ワーゲンの1つの魅力と言えます。
まぁ最近はトルコンも進化して遜色無くなってきたけどね。アウディだってS4以上はもう全部ティプトロニックだったような…?
は、話がややこしくなるからダメー!
しかし安いと言っても、
あくまでもドイツ車での話で、
国産車と比べると当然高価です。
例えば、
1.0LのコンパクトSUVである、
T-Crossの価格を見てみます。
ベースグレードで見ると、
ナビ標準装備で300万少しとなり、
これはドイツ車のSUVでは破格です。
しかし国産車では、
トヨタのヤリスクロスが近いものの、
こちらは税込180万からです。
搭載エンジンは、
3気筒1.5Lとなっていますが、
基本的には似たようなスペックです。
T-Crossは116ps/200Nmに対して、ヤリスクロスは120ps/145Nmかな。
T-Crossの方がトルクが太いね。
しかし価格を比べると、
なんとT-Crossが70%増しとなり、
ワーゲンも十分高いことが分かります。
ただ、
他のドイツ車はさらに高価なので、
相対的に安く見えてしまうだけです。
もちろんワーゲンも、
国産車との価格差に見合うような、
クオリティの差はしっかりあります。
そのため、
ドイツ車としての魅力を褒めることが、
ワーゲンを褒めることに繋がります。
まとめ
今回は、
ドイツ車のメーカーごとの、
上手な褒め方をご紹介してみました。
各メーカーごとの特徴を、
的確に捉えて褒めることで、
オーナーを喜ばせることができます。
「外車すごいね!」だけだと、
なんだか表面的に聞こえてしまうので、
ぜひ具体的なポイントを攻めましょう。