フォルクスワーゲンではスポーツ仕様を「GTI」と呼んで区別していますが、そのGTIモデルの末っ子となるのが今回ご紹介するポロGTIです。
ポロGTIは、ゴルフの弟分であるPolo(ポロ)シリーズのスポーツ仕様となります。厳密に言うと、GTIシリーズではさらに「up! GTI」という超マイナーモデルもありますが、一応「末っ子GTI」はこのポロGTIということで良いかなと思います。
ただGTIモデルだけあって、通常ポロは税込200万台から買えるのに対しポロGTIは税込380万の設定です。その価格分の価値があるのかを試乗レビューでしっかりチェックしていきます。
◎サイズ…全長4,075mm×全幅1,750mm×全高1,440mm
ひと言…ついに全幅1,750mmへと拡大される。
◎エンジンスペック…2.0TSI 200ps/320Nm(最大トルク1,500~4,350rpm)
◎0-100km/h加速タイム…6.7秒
◎ホイールベース…2,550mm
◎最小回転半径…5.1m
◎トランスミッション…6速湿式DSG
ひと言…2018年式「AW」以降は湿式6速だが、それ以前の7速乾式と比較しても実際ダイレクト感はそこまで違わない。
◎車両重量…1,290kg
◎JC08モード燃費…16.1km/L
ひと言…実燃費は大体カタログ値の60~70%が目安です。
◎タイヤサイズ…17インチ 215/45
◎オススメカラー…ホワイト・ブラック
ひと言…フロントの赤いライン装飾が特長なので、ボディが赤だと目立たなくて何だかもったいない。
サイズ・価格をチェック!
まずはサイズを見ると、全長4,075mmと超絶コンパクトで、狭い住宅街でもスイスイ走れて取り回しはとっても便利です。全幅は先代までは1,685mmと驚きの1,700mm割れでした。
- 全長4,075mm
(参考)ゴルフ7.5 4,265mm
- 全幅1,750mm
(参考)ゴルフ7.5 1,800mm
- 全高1,440mm
(参考)ゴルフ7.5 1,480mm
十分にコンパクトですが、同クラスの国産車と比べると少し大きくなっていて、例えばトヨタのヤリスと比較すると輸入車らしく一回り大きい感じです。
ポロGTIは全幅が1,750mmだからヤリスより約6cm広いね。街乗りでも感覚は結構違うだろうね。
5cm違うと乗ればすぐ分かるね。
現車を実際に見ると非常に美しく、中身がギュッと詰まった感じで存在感はさすがのフォルクスワーゲンといった印象です。小さくてもしっかりと高級感を感じさせるのはさすがです。
デザインも「The・ハッチバック」といった様子で均整がとれているだけでなく、車内から各方向への見切りも良く、国産車から乗り換えても全く違和感なく運転できると思います。
兄貴分のゴルフ7と比較するとパッと見た感じ一回り小さいですが、こちらはGTIなので速さは通常ゴルフの比ではありません。中身が凝縮された感じはきっと所有欲を満たしてくれます。
次に価格について、ポロGTIも含めたGTIモデル全体で比較すると以下のような感じとなっています。唯一の400万以下で乗れるフォルクスワーゲン自慢のスポーツ仕様となっています。
ポロには「R」は無いんだっけ?
うん、初めはGTIも無かったんだよ。
通常のポロシリーズの搭載エンジンは2種類あり、グレードと価格は以下の通りです。比較するとポロGTIは高く見えますが、そもそも排気量とチューンが違うので、別モノと捉えるべきです。
- 1.0TSI(95ps/175Nm)
トレンドライン…2,098,000円
コンフォートライン…2,299,000円
- 1.5TSI(150ps/250Nm)
ハイライン…2,650,000円
GTI仕様のハイスペック
ポロGTIになるとエンジンはポロシリーズ唯一の2.0TSIとなり、出力も一気に200ps/320Nmへ上がります。まさに「小粒でもピリリと辛い」、魅力的なコンパクトハッチです。
最近は高出力モデルと言っても、速ければよいというワケではなく効率も求められる時代ですが、200psの出力ながら意外と燃費は16.1km/Lなのも驚きです。
車重が軽いのとFFなのが効いてるかな、とにかくエコなのは助かるよね。
踏み込んでも10km/Lはいけそう。
エンジンスペックを測るのに最もよく用いられる0-100km/h加速は6.7秒となっており、凄く速いわけではありませんが、低速域を中心に非常に身軽な加速感が味わえます。
ゴルフRだと4.6秒の激速ですが、街中では持て余してしまい、どこにも踏み込む場所が無いところを考えると、ポロGTIのスポーツ感は程よい辺りを攻めているなと感じます。
- 手順1…レースモードの状態でESCをスポーツに変更すると、ローンチコントロールの準備OKです。その状態のままアクセルとブレーキを同時踏みすることでローンチモードに入ります。
- 手順2…アクセルとブレーキを踏んだ状態だと約4,000回転で回ったまま保たれており、そこでブレーキを離すと急発進します。
詳しいローンチ手順は以下の記事をどうぞ。
100km/hに近づいてくるとさすがに出力が足りなくなってきて、徐々に加速の伸びが鈍くなるものの、出足からしばらくは非常に軽快で「胸のすく加速」もちゃんと味わえます。
特に50km/hまでの速度域は実際の速さ以上の気持ちよさがあるね。
乗る前の印象と実際は?
スポーツモデルの称号である「GTI」ですが、その上には最強のRが君臨します。そのためポロがGTIテイストで多少スポーティになっても、それなりだろうと思っていました。
しかしこれが、見方によってはゴルフGTIとも戦える乗り味だとは、試乗前は思ってもみませんでした。少しアクセル反応が敏感な「なんちゃってスポーツ」と思っていたからです。
ちょうど同時期に試乗したゴルフGTIは、懐の深い乗り味が魅力だったね!
同じGTIでも全然キャラが違ってたね。
試乗する前は見た目だけかと思っていましたが、決してそんなことはありませんでした。ポロGTI、抜群のコストパフォーマンスを誇るとってもイイ車だと思います。
中古車なら200万以下で買える!
ポロGTIは新車なら諸費用込みで400万は下りませんが、中古車なら100万~200万でも十分狙えます。1世代前(2015~2017年式)の「6C」なら150万あれば十分良いクルマが狙えます。
さらにマイナーチェンジ前(2009~2014年式)の「6R」なら100万前後でも狙えますが、それぞれ「6R」は1.4TSI、「6C」は1.8TSIなのでその点は押さえておきましょう。
※インフォグラフィック概要まとめ
オススメはこの試乗レビューでご紹介している「AW」となりますが、まだ新しく市場価格も高めなので、狙うなら5年落ちくらいまでで走行距離3万km以内が価格もこなれてイイ感じです。
また安く中古車を買うには、大手中古車サイトでは難しいことが多いです。一覧には見えていても既に売り切れていたり、新着メール通知機能による早い者勝ち競争はなかなかの激戦です。
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非公開車両って相当メリットあるんだけど、今はほとんど消えちゃったんだよね…。
今はもう「ズバブーン」だけじゃないかなぁ。
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1対1で担当者が付いてくれるよ。
小物アクセサリーのお買物!
ここで少し休憩して、フォルクスワーゲンに関するグッズをいくつかご紹介したいと思います。まず最初は、全てのフォルクスワーゲン車で使える、シートサイドに差し込む収納ポケットです。
シートの横に差し込むだけでスマホ等の小物や飲み物も入る、便利な収納ポケットが手に入ります。ドイツ車は基本的に収納が少ないので、こういう小ワザ収納は非常に役立ちます。
続いては、インテリアをスポーティに彩る、メッキ仕様のクールなシフトノブです。アウディのRSモデル用や、VWでは「GTI」や「R」から、自分の好きなデザインが選べます。
乗るたびに目に触れる部分なので、エクステリアを改造するよりも満足度が高くコストパフォーマンスには優れています。交換する時は、ディーラーよりは近くの車屋さんを訪ねてみましょう。
最後は、自宅の駐車場を貸し出すだけで簡単に副業ができる特Pのご紹介です。最近の副業ブームに乗り、毎月100万人以上が利用する駐車場サービスに入り込めるので、駐車予約がドンドン入ると話題です。
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その他も気になったジャンルで色々とまとめていますので、興味のあるオススメ5選をぜひご覧ください。厳選して5選としていますが、Amazonや楽天では山ほど他の商品もあります。
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⇒USB接続+カップホルダーに入るコンパクトサイズ5選
⇒電圧表示計付き・超小型・4口仕様など5選
⇒省スペース&クールな箱ケース5選
⇒1,000円以下でも様々なカラーが選べる5選
⇒シンプルな金属製やミッキー型など5選
まとめ
ポロシリーズは、お手頃なフォルクスワーゲンとして人気のモデルです。ポロGTIはそのトップグレードで、300万円台で買えるGTIとしてはお買い得なホットハッチです。
全幅も1,750mm、全長も4,075mmと非常にコンパクトで、「ドイツ車はカッコいいけどサイズが大きくて…」という人にも自信を持ってオススメできるスポーツモデルです。ちなみにゴルフ7とはたった8万円差です。より高級感が欲しいのか、よりスポーティに走りたいのかで異なってきますが、気になる人は以下の徹底比較をご覧ください。
次は、無駄なくコンパクトに仕上がったエクステリアをチェックしていきます。乗り込んだ瞬間にグルリと赤に囲まれる感覚は他のクルマではそうそう味わえません。
やる気にさせるGTIレッド!過激な走りにマッチしてるね!
スポーツモデルらしくてワクワクするね。
※ポロGTIのキーカバー5選!