S3 Sportsbackオーナーレビュー、今回は停止状態からの全開加速を楽しめるローンチコントロールをご紹介します。
具体的なローンチコントロールのやり方や加速感、デメリット等について詳しく解説します。アウディならどのクルマも基本的に同じなので、ぜひ参考にしてください。
停止状態から最も効率良く全開加速するための自動制御システムのこと。アウディではドライブセレクトでDynamicモードを選び、ESCをスポーツモード(古いモデルは完全にOFF)にする。そして、アクセルとブレーキを同時に踏んだ状態からブレーキを離すことで可能。
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ローンチコントロールは加速制御
メーカーサイトを見ていると、クルマの加速性能を示す基準として0-100㎞/h加速という表記を目にすることがよくあります。
これは静止した状態から時速100㎞に達するまでの最短時間のタイムを計測することで、運動性能の評価基準とするものです。
同じ排気量でもタイムって全然違うもんね。
同じ馬力でも違うから不思議だよね。
一般的には10秒を切ると十分な走行性能と言われていますが、S3ではセダン・スポーツバックともに4.9秒と非常に高い動力性能を誇っています。
ちなみに、A3の2.0TFSIで6.7秒・A4の2.0TFSIでも5.8秒と十分に機敏に走ってくれます。S3まで購入せずとも街中で周囲をリードするのはカンタンです。
ちなみに、スーパースポーツのR8は3.4秒となっていて、当然ですがS3とはまた次元の違う0-100km/h加速タイムとなっています。実際の加速感は以下のような感じです。
普通のクルマが100km/hに到達するくらいの時間で200km/hになってる…。
しかしこのド迫力のサウンドがまた凄いね…。
ローンチコントロールの手順と加速感
ローンチコントロールの手順は、メーカーにより少しずつ異なっているため、今回はアウディにおける方法をご紹介します。
まぁでも大体輸入車も国産車も同じような感じだよね。
そもそも原理が同じだからね。
説明書には「ローンチコントロールプログラム」という項目でサラッと以下のように記載されています。
ローンチコントロールプログラムにより最大の加速が実現されます。
重要:エンジンを暖気させ、ステアリングホイールを直進位置にしておきます。
(手順は中略)
- 左足でブレーキペダルをしっかりと踏み込んで、その状態を1秒以上保ちます。
- 同時に、右足でアクセルペダルをいっぱいまで踏み込み、エンジン回転数を上昇させて一定にします。
- ブレーキペダルから足を離します。
「最大の加速が実現されます」って言う表現が何とも…。
原文をそのまま和訳したのかなぁ。
では、具体的な手順についてもう少し詳しく見ていきます。まずはシフトレバーを手前に引いて、Sモードに切り替えます。
次に、センタークラスターにあるESCのボタンを長押しして「スポーツモード」に切り替えます。ESCボタンは、ずーーーっと長押しすると「完全OFF」となり、安全装置が全て切れてしまいます。
完全OFFの状態でもローンチコントロールは可能ですが、もしもの時に制御が効かないのでちょっと不安です。
設定できれば加速準備に入っていきます。まずは前方の視界が開けていて、少なくとも150mは障害物が無い場所を選びましょう。
ふむふむ、どうして150mなの?
0-100km/h加速が6秒台でも、時速100kmの時点で100m弱進んでる計算になるからね。
残り50mは時速100kmからの制動距離の目安ですが、空走距離ほぼゼロかつ高性能ブレーキでギリギリ止まれる計算です。
加速中はどうしてもメーターを見たくなるので、左右から少しでも車や歩行者や飛び出してくる可能性がある場所では止めておきましょう。
続いては加速準備ですが、まずはブレーキを踏んだままアクセルを踏むとタコメーターが上がっていきます。
初めは、「アクセルとブレーキの同時踏み」に少し恐怖感があるかもしれませんが、思い切って踏み込んでください。
でも、ガガガガッ!とか鳴ったら失敗してるからすぐ足を離してね!
精密なクラッチが壊れちゃう!
上手くクラッチが離れた状態になれば、アクセルを踏み続けても4,000回転くらいで維持して止まり、結構な音と共に発進待ち状態となります。
わくわく♪わくわく♪このエンジン音がやる気をかきたてるね!
いつも周囲の状況はよく確認してね。
両足でアクセル&ブレーキを踏んだ状態から、サッとブレーキを離すことでクラッチが一気に繋がって急発進します。
各ギアはレブリミットを叩いたところでシフトアップしていき、シートに張り付けられるような加速を見せます。
これは今乗ってるS3と同じ4.9秒のモデルだね!
2017年以降のモデルはどれも4.8秒だからね。
どのギアでも6,500回転くらいまで引っ張り、バックファイヤー的な音を出しながら最速でシフトアップしていきます。
タコメーターの右下にあるターボのインジケータを見ると、常に全点灯していて全力加速していることが分かります。
ついついじっくり眺めたくなるブースト計ですが、基本的にこの目盛りが点灯している時にそんなヒマはありません。
280psのエンジンにターボがかかってギュンギュン加速してる最中だもんね(笑)。
3目盛りくらいまでなら見れるかも…?
ローンチコントロール時のクラッチ接続
アウディではSトロニックと呼ばれるデュアルクラッチが使われていますが、この機構はローンチコントロールと相性が良いと言われています。
人間が操作するよりコンピュータの方が速いんだよね。
大体マニュアルより0.2秒〜0.3秒は速いね。
また、アウディはフォルクスワーゲングループなので、フォルクスワーゲンのDSGも基本的に同じ機構となっています。
しかし、実際のギア制御は車種ごとに相当な違いがあり、スポーティなモデルになるほど変速はドンドン速くなっていきます。
S3スポーツバックではクアトロの恩恵があり、アクセルベタ踏みだとしてもスリップせず上手に走り抜けてくれます。
制御が上手でSトロニックが湿式なのが理由かな。
そう、乾式と湿式の2種類があるんだよね。
他のドイツ車では印象も異なる!
私が以前乗っていたA3スポーツバック(2007年式)は乾式6速Sトロニックだったため、湿式ほどギアチェンジがスムーズではありませんでした。
スタート時に一気にブレーキを離すと、ガガガガッ!という激しく引っ掛かる音が鳴り響き、あまりのボリュームに足の力が緩みます。
諭吉さんが旅立っていく様子が目に浮かぶようだねぇ…。
クラッチ交換だと30万くらいかかるからね…。
次にフォルクスワーゲン車を見てみると、愉快・痛快な走りが特徴のポロGTIでは2速へのシフトアップが苦手でした。
ギアを保護するために、意図的にシフトアップが制御されている感じで、上手なアクセルワークが求められます。
許されるギリギリまで回転数を上げるのがコツだね。
運転技術が試されている感じだね。
ただし、フォルクスワーゲンではT-CROSS、アウディではA1やQ2はローンチコントロール非搭載だったりします。
ブレーキを踏みながらアクセルを踏み込んでいく時、最初は5〜6割踏み込んで戻してみて、変な音がしてないか確かめることをオススメします。
アウディアクセサリーのお買物!
ここで少し休憩して、アウディに関するアクセサリーをいくつかご紹介したいと思います。
まずは、ディーラーでもぐるぐる回るショーケースに入っている1/43スケールで制作されたA3スポーツバックのミニカーです。
ディーラーには基本的に現行モデルだけで、少し古くなるとすぐ買えなくなるためネットで探すのがオススメです。
次は、アドバンスドキーや家の鍵などをまとめておける「Quattro」ロゴ入りのオシャレなキーリングのご紹介です。
おぉークローム加工がカッコいいね!
結構重みもある本格派キーリングだよ。
アウディ純正品に拘らなければ、モデル名入りやS-lineロゴ入りといった珍しいものもあります。
続いてはドアを開ける度に嬉しくなる、アウディロゴがくっきりと映る純正カーテシランプのご紹介です。
私も使っているこのカーテシランプはめちゃくちゃ明るく、特に夜間は驚くほどクッキリで、満足できること間違いなしの逸品です。
さらに社外品では様々な文字やロゴがあり、個性を出したい人は下記記事も要チェックです。
最後は、腰や背中の痛みが気になる人でも快適なドライブが楽しめる、ハイクオリティな高機能クッション「エクスジェル」です。
「奇跡の新素材」と呼ばれるエクスジェルは低反発でも高反発でもない不思議な性質を持ち、医療現場で長く愛用されている信頼できる製品です。
運転による腰痛は血行不良が原因と言われていますが、実はクルマ自体に原因が潜んでいる場合もあります。
腰痛予防の対策3選と一緒にご紹介していますので、お金をかけずに解決してみたい人はまずこちらの記事を参考にしてみましょう。
まとめ
S3スポーツバックで試すローンチコントロールは、まさにシートに張り付くような加速を味わえます。
特殊な機能ではありますが、説明書にもしっかりと手順が載っている公式な加速方法です。
一部のエントリーモデルには非搭載ですが、多くのドイツ車には備わっている機能なのでぜひ一度試してみましょう。
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