アウディのA4とA5は同じプラットフォームで兄弟車とも言える2台ですが、外側の見た目は全然違います。
一方エンジンスペックや内装はどちらも非常に似ていますが、美しいデザインである分A5の方が高くなっています。
今回は、最もスタンダードなこの人気車種2モデルを比較してみたいと思います。前回はエントリーモデルであるA1とA3の概要を説明しているので、気になる人はそちらもご覧ください。
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最もスタンダードなA4
アウディのA4と言えば、ベンツCクラスやBMW3シリーズと並ぶ、最も売れ筋と言える主力モデルです。
A4にはセダンとワゴンの2種類がありますが、アウディの呼び名としてワゴンは「アバント」と呼ばれます。
そのため上級モデルのA6もワゴンはA6アバントと呼ばれていて、アウディ内でルールが統一されています。
ちなみにA3スポーツバックはA3アバントとは言わないの?
A3はステーションワゴンじゃないからね。
A4はアウディでら最も標準的なモデルではありますが、セダン・アバント共に全幅1.8m超・全長は約4.7mとなり、輸入車らしく大きめです。
例えばA4アバントだと全幅1,845mmとなり、現行の国産車なら日産シーマと同じ車幅です。幹線道路は普通に走れますが、路地やコインパーキングはかなり狭く感じるハズです。
そこまで車格には拘らないというのであれば、よりコンパクトなA1・A3・Q2の方が街乗りでも快適に乗れるのでオススメと言えます。
Q2とかはパッと見だと大きく見えるけど、実際はコンパクトなんだよね。
Q2は「型破る」独自コンセプトも魅力だね。
次にパワートレインはガソリンとディーゼルがありますが、ともに2.0Lのみの設定となっています。2.0TFSIではチューニングによりスペックが変化し、上手く購入意欲を操られます。
- 35TFSI…150ps/270Nm
- 45TFSI…249ps/370Nm
同じエンジンだったら同じ性能にすればいいのに…。どうしてそんな意地悪なことするのー?
最近は商売っ気出てきたよねぇ…。
ちなみに、現行モデルで最後となるTTでは3タイプもの出力があり、A4よりさらに細かい設定となっています。
新車価格はおよそ450万~650万の範囲となり、以下のような感じになります。
□ディーゼルエンジン
- 35TDI advanced…5,560,000円
- 35TDI S line…6,030,000円
- 40TDI quattro advanced…5,920,000円
- 40TDI quattro S line …6,390,000円
□ガソリンエンジン
- 35TFSI…4,730,000円
- 35TFSI advanced…5,410,000円
- 35TFSI S line…5,880,000円
- 45TFSI quattro advanced…6,020,000円
- 45TFSI quattro S line…6,490,000円
- 泣く子も黙るS4…9,280,000円
あ、35TFSIなら470万で買えるんだ!これなら結構オトクじゃない!?
そう思うでしょ?でもそれがねぇ…。
A4の35TFSIは唯一の400万円台となっており、パッと見るとお買い得に見えますが、実は他グレードとは相当に差別化されています。
- フロントシート高さ調整が手動
- フロントシートヒーターなし
- ステアリングにパドルシフトなし
- コックピットがアナログメーター
etc…
手動の高さ調整って上下にガコガコ動かすやつだよね、「技術による先進」はどこへやら…。
運動不足の解消を目的とする先進装備とか…。
パドルシフトも無いため、スポーティな走りをしたくても手元のシフトレバーでガコガコするしかありません。
アウディドライブセレクトは40TDIと45TFSIしか装備されませんが、少なくともパドルシフトは欲しいところです。
ちなみに社外品だとカッコいい見た目の商品もありますが、元が無ければ付けられないのでカスタムの幅も狭まります。
さらにコックピットも時代遅れのアナログメーターで、中央の情報パネル部分だけが液晶表示となります。
私の乗るS3スポーツバックもアナログで、決して使いづらいということはありませんが、今ならバーチャルコックピットは必須かと思います。
バーチャルコックピットなら、画面中央にナビを大きく表示できたり、上部に再生中の曲名やYouTubeの動画タイトルも表示できます。
おそらく35TFSIは、「A4が400万円台で買える」というキャッチコピー用に設定されたグレードだなと感じます。
最近アウディはこの手も結構使うようになってきたよね。
昔はもっと誠実な印象だったのに…。
ちなみに同じ価格帯で違うモデルを見てみると、見た目を求めるならA5スポーツバック、走行性能を求めるならS3があります。
- 見た目の良いクルマが欲しい!⇒A5スポーツバック(600万~750万)
- キビキビ走るクルマが欲しい!⇒S3スポーツバック(650万)
意外に思う人もいるかもしれませんが、A4の乗り味はA1やQ2といった入門モデルと比べても動的質感は劇的には変わりません。
A1でもしっかりとアウディで、ドイツ車の硬く締まった走行フィールで小気味良い感覚を得られると思います。
一方で大きく違う点は静粛性で、この点においてはA3とA4の間に高い壁がありグッと車内が静かになります。
さらにインテリアもA3とは異なるため、イイ物を所有している感覚というのはA3とは大きな差があるハズです。
走りも大切だけど、所有欲を満たすっていうポイントは外せないからね。
そこが輸入車の魅力でもあるからね。
ヘッドライトは2種類ある!
その昔ヘッドライトはハロゲンと呼ばれる電球によるもので、夜間では光量も少なく感じることも多かったです。
その後はHID(キセノン)が主流となっていましたがり、最近では照射場所を自由に変化させられるLEDヘッドライトに移り変わっています。
A4では標準装備でLEDヘッドライトとなっており、オプションでマトリクスLEDヘッドライトが選べます。
- HIDヘッドライト…明るさはこれで十分。ただLEDヘッドライトとはデザインが異なり、正面から見ると違いが分かってしまう。
- LEDヘッドライト…実は明るさはHIDと変わらないが、真白な光が特徴。消費電力がHIDの85%程度であり、寿命が少なく見積もってもHIDの3倍以上となるのが大きなメリット。
- マトリクスLEDヘッドライト…照射範囲をマトリクス(行列の表)化したLEDヘッドライト。「対向車や歩行者を避けながら、常時ハイビームで走ることができる」と謳っているが…?
マトリクスLEDヘッドライトは、アウディが近年売りにしている賢い機能で、相手が眩しくない部分だけハイビームで照らすことが可能です。
しかし実際には、高速道路や人気のない夜道では使えるものの、街中では多数の対象物を認識しきれずまだまだ不十分な完成度です。
動画内では、対向車が来るとハイビームが落ちたり自分の車線のみを照らしたりしており、まさに技術による先進といった感じです。
まぁ街中は光源も多いし、視界の中に何十人もいる歩行者を全員避けるのはムリだよね…。
それに高速なら使えるけど、ハイビーム…いる?
ドライブセレクトの有無に注意!
アウディでは、ボタン1つで自由にクルマの走行モードを変更できるアウディドライブセレクトがあります。
この機能はエンジンやステアリングの反応が変化するので、1台で何台もクルマを持っているようなお得な気分にさせてくれます。
現在のA4では40TDIと45TFSIにしか付かないので、下位グレードだとパドルシフトはあってもドライブセレクトは無いので注意が必要です。
上位グレードだったら当然付いてると思うから、気づかずに買っちゃいそう…。
S-lineだったら付いてると思うよねぇ…。
A4の中古車は200万円から
中古車ではセダン・アバントともに200万円~450万円の幅であれば、走行距離も5万km以内で状態の良いクルマが狙えます。
欲を言えば3万km以内が望ましいですが、3万km以内だと2020年式~が多くなっています。ただ数は少ないですが2013~2017年式でも低走行車は見つかるので探してみましょう。
ただ1つ注意点として、条件の良いクルマは満足度も高くて長く安心して乗れますが、一方で本当にコストパフォーマンスに優れているのかは落ち着いて判断する必要があります。
場合によっては上位モデルが射程圏内に入ってくるケースもあるので、アウディの中古車市場における相場価格帯は事前にしっかりチェックしておきましょう。
※引用・転載はご自由にどうぞ。ただし、引用・転載元の紹介として当ブログ(https://tone-edge.com/)へのリンクをご記載ください。
A4をオトクに手に入れるには?
カーセンサーやグーネットといった大手中古車サイトでは多くの車両情報が見れますが、実は細かな仕様は意外と分かりません。
タイトルに「A4 1.4TFSI キセノン ライティングPKG 純正ナビ ETC シートヒーター バング」とか書いてるアレだね…。
そうそう、とにかく羅列してるやつ。
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お洒落4ドアクーペのA5
A4から1つ数字が上がったA5は、「A4+1」とは思えないほど見た目が変わって流麗なラインの4ドアクーペとなります。
アウディでは奇数モデルがスポーツバックと呼ばれる4ドアクーペなので、A1・A3・A5・A7がそれぞれ該当することになります。
A5はベースの造りはA4と同じですが、よりお洒落かつスポーティに仕上げた車であり、高級感マシマシでイイ感じです。
価格面でもA4とは差別化が図られていて、ザックリとA4から100万弱アップの600万~750万辺りまで上がってきます。
ただ外観はかなり変更されているため、知らない人には車格の上がった別の車に見え、なかなかにお得感のあるモデルとなっています。
デビューした時はホントカッコいい見た目で惚れ惚れしたよね。
斜め後ろからのアングルが色気あるよねぇ。
背が低くスタイリッシュなのは魅力ですが、全幅も1,845mmまで広がっているので、街乗りは少々気をつける必要があります。
エンジンラインナップは3種類ですが、ガソリンエンジンは1種類のみで後はディーゼルエンジンとなります。
- 35TDI(2.0D)…163ps/380Nm
最大トルクは1,500~2,750rpm
- 40TDI(2.0D)…204ps/400Nm
最大トルクは1,750~3,250rpm
- 45TFSI(2.0T)…249ps/370Nm
最大トルクは1,600~4,500rpm
ディーゼルは確かに高トルクだけど、ガソリンエンジンの方が最大トルクの幅が広いのがイイよね。
街乗りでも3,000rpm以上まで意外と回すからね。
クーペとカブレオレもあるけど…
実はA5は元々スポーツバックだけでなく、ドアが2枚の贅沢なモデルも含めて3種類のラインナップがありました。
- A5スポーツバック…A5シリーズでは最も人気のある4ドアクーペ。デザイン性と積載量の高さを併せ持つ。
- A5クーペ…ラグジュアリーな金属製ルーフのクーペモデル。サイズはかなり大きめ。何とか今も販売されている。
- A5カブリオレ…布製ルーフ(幌)を備えた最高に贅沢なモデル。50km/h以下なら走行中でも電動開閉できる。2019年頃に日本では販売終了。
A5クーペは通常の金属製のルーフ、A5カブリオレは布製のルーフとなり、どちらもウルトラ贅沢な2ドアクーペとなります。
エンジン性能はA5スポーツバックと同じですが、とにかくエレガントなエクステリアが魅力的なモデルとなっています。
しかし、現在A5カブリオレは生産中止となってしまったので、もう新車では購入することができません。
TTと同じで2ドアクーペが無くなっていくのは何とも寂しいよねぇ…。
どこも景気が落ち込んでるのかねぇ…。
大人数で車移動したりたくさんの荷物を積む場面が無いのであれば、車好きにとっては非常に素敵な選択と言えるでしょう。
まとめ
A4とA5は似たような車格ではあるものの、パッと見た印象はずいぶんと異なり、ベースが同じだとは思えません。
ベーシックで高品質な車ならA4、見た目も利便性もこだわるならA5と好みによって選択することが可能です。
ただ価格はかなり高くなってくるため、よりリーズナブルに過激な走りを求めるならS3もオススメです。
それでは次はアウディの看板モデルとなるA6から見ていきたいと思います。
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